
まずは、シンプルにCPUパワーを見るためCGレンダリングを実行する「Cinebench 2024」でのスコアと「HandBrake」を使用し、約3分の4K動画をフルHDにH.264とH.265形式でエンコードしたときにかかった時間を計測する。 Cinebench 2024 HandBrake Cinebench 2024の結果を見ると、コア数が減っているだけにMulti CoreのスコアはCore Ultra 7 155Hが上回るが、Single CoreのスコアはCore Ultra 7 258Vが約13%上回った。エンコードに関しては、H.264への変換時間はCore Ultra 7 155Hのほうが高速だが、より複雑な計算が行われるH.265への変換はCore Ultra 7 258Vのほうがわずかだが高速。コアあたりの性能向上が効いているのが分かる部分だ。 続いて、アプリの性能を見
レビュー Ryzen 7 9800X3Dを試す - ゲーミングCPUの本命か? 第2世代3D V-Cacheの威力を徹底検証 既報の通り、AMDは11月7日にRyzen 7 9800X3Dを$479で発売開始する。国内では11月15日に¥86,800(税込み)で発売予定となっている。今回は事前にこのRyzen 7 9800X3Dを評価する機会に恵まれたので、早速ご紹介したいと思う。 3Dの構造は? 先のレポートにもあるが、Zen 5世代からはCCDの下に3D V-Cacheが搭載される格好になった。 それはいいのだが、その3D V-Cacheの構造が今一つ不明のままである。元々Zen 4までは、CCDのL3キャッシュだけをくり抜いた様なダイを2枚張り合わせて1枚にしたうえで、それをCCDの真上に積層。その両脇に熱伝導を行うインターポーザ(AMD用語ではStructual Silicon)を
デスクトップPC向け新世代CPUは,ゲーマーが選ぶ価値のあるCPUなのか? Intel Core Ultra 9 285K Text by 米田 聡 Intelから,新世代のデスクトップPC向けCPUである「Core Ultra 200S」(開発コードネーム Arrow Lake-S)シリーズが発売となった(関連記事)。 Core Ultra 9 285K 高性能コアP-coreに「Lion Cove」を,省電力コアE-coreに「Skymont」を採用し,Intel製のデスクトップPC向けCPUとしては初めて,3Dパッケージング技術「Foveros」を使用して複数のシリコンダイで構成されたプロセッサである。従来のCoreプロセッサからは一線を画すもので,Intel製CPUの新時代の幕開けとなるものだ。 本稿では,Core Ultra 200Sシリーズの最上位モデル「Core Ultra
2024年8月7日22時、AMDはZen 5アーキテクチャーを採用した新世代のデスクトップ向けCPU「Ryzen 9000シリーズ」の下位モデルにあたる物理8コアの「Ryzen 7 9700X」および物理6コアの「Ryzen 5 9600X」の2モデルの販売をグローバルで解禁した。当初Ryzen 9000シリーズは全モデルが7月31日発売とアナウンスされていたが、初期ロットの一部に品質問題が発覚したことから延期され、8月7日と8月14日の2段階ローンチに変更された。 日本における発売日はこれまでの慣習を継承し、週末に合わせた8月10日11時より解禁される。予想価格はRyzen 7 9700Xが7万800円、Ryzen 5 9600Xが5万4800円(いずれも税込価格)。北米における予想価格359ドル/ 279ドルと比較すると1ドル200円近いレートになるため、ここだけ見ると割高感は否定でき
ASRock極小ベアボーンキットのSocket AM5版「DeskMini X600」の登場で、いよいよRyzen 8000Gを使った極小PC自作がおもしろくなってきている。5万円を超えてしまうのは難だが、iGPUのなかで現状トップクラスとなるRadeon 780M(12CU)を内蔵し、小型PCでゲームを楽しめるRyzen 7 8700Gで最上位はキマリ。 そしてゲームを遊びつつ、価格を抑えたいという人は、iGPUコアが8CUとなるRadeon 760Mを内蔵した6コア/12スレッドのRyzen 5 8600Gが狙い目となる。どちらも魅力的で、秋葉原のパーツショップスタッフたちも売れ筋としてオススメするが、Ryzen 8000Gシリーズにはもうひとつ選択肢がある。それが、Socket AM5 CPUのなかでは、最安の2万5000円前後で販売されているRyzen 5 8500Gだ。 実際のと
中国独自のGPUを開発している「Moore Threads(摩尓線程)」による大規模コンピューティング向けのアクセラレーター「MTT S4000」。CUDAのエコシステムをそのまま活用できるとしている 中国産半導体のみでのPCの代替はこれまでも話題になったが なかなか難しい現実があったが、大分状況は変わった!? 米国によるファーウェイへの制裁以降、中国では西側諸国に対抗するためIT機器を自前で揃えようとする動きが加速している。 本連載ではこれまでも、「中国独自の命令セットのCPUとパーツを用いた「完全中国製PC」でWindowsアプリが動いたと話題に」「中国産CPUやGPUが続々発表、中国政府も力を入れる脱米国は現実化するか?」といった記事を書いてきたが、後者の記事からは2年が経過した。この2年の間に大規模データモデルと生成AIが大きなトレンドとなったのは中国でも同じ。自前のソフトとハード
A620チップセット vs. B650チップセット。Ryzen 7 7800X3Dを搭載したゲーミングPCに最適なのは果たしてどっち? B650とA620はAM5マザーの高コスト化を救ってくれる! AMDのSocket AM5プラットフォームは2025年以降も利用が予定されている、いわば長期政権が約束されたプラットフォームだ。つまり、Socket AM5を利用するRyzen 7000シリーズでPCを組んでおけば、将来的に上位CPUへのアップグレードはBIOS更新を挟みつつ可能になっており、それがAM5プラットフォームの大きなメリットとなっている。 そのAM5に対応するチップセットは上から「X670E」「X670」「B650E」「B650」「A620」の5種類となる。X670E~B650Eまでは何かしらの形(グラフィック用PCI ExpressやCPU直結のM.2スロット)でPCI Expr
半導体のひとつの象徴ともいえるCPU。供給不足は、少なくとも2022年の前半まで続くといわれ、2023年まで解消しないとの見方もある。コンシューマ市場でのCPUも2桁の前年割れ水準で推移し、マザーボードやメモリと並んで、品薄状態が続いている。例えばこの1月では、販売数で前年比68.3%、販売金額では81.9%と大幅に昨年実績を下回っている。全国の主要家電量販店やネットショップの売り上げを集計するBCNランキングで明らかになった。 低迷の要因は、コロナ禍によって生じた巣ごもり需要の盛り上がりと反して、同じくコロナ禍によって供給体制が崩れたり物流が停滞したりしているためだ。販売の低迷は特に昨年の5月以降で顕著。2019年1月の全CPU販売数を1とする指数では、20年6月に指数が一時2を超えるほど売り上げを伸ばしていたものの、21年5月では0.83とピークの半分以下に縮小している。 この1月の販
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