和也が転校して来たのは小学4年の時。 短髪で分厚いレンズの眼鏡を掛けた暗いやつだった。 うちの近くの新築二階建ての貸家に越してきた。 母親と父親、弟が2人。 父親はいい会社に勤めてたらしい。 見た目からの父親のあだ名が クロコダイルダンディー。 和也とはクラスは違ったが、町内が一緒だった為、なんとなーく接点がある程度だった。 5年生の時にクラスが一緒になったのをきっかけに、急速に仲良くなった。 和也は学校の成績が常にトップだった記憶がある。 授業中は口開けて、ボーっとしてるし、休み時間はオレと話してるし、不思議だった。 新しいカセット買って貰ったから遊びに来ない? 和也が誘ってきた。 当時ファミコンブームの真っ只中。 ドルアーガの塔、コナミワイワイワールド、バグってハニー、数えきれない程のゲームで遊んだものだ。 何買ったの? クォース 何それ? やればわかるよ。 そんな話をしながら一緒に下