熊本地震の本震後しばらくたっても車中泊をする人たちであふれる大型駐車場=熊本県益城町で2016年4月20日、久保玲撮影 2016年4月の熊本地震から5年になるのを前に、毎日新聞が東京都と全国の道府県庁所在市に災害時の車中避難対策をアンケートしたところ、車中泊のための場所を「十分確保できている」と答えたのは5市のみだった。住民がどこで車中泊しているか効率的に把握する体制が「構築できている」との回答も11市にとどまった。新型コロナウイルス感染の収束が見通せない中、いま災害が起きれば車中泊が増える可能性があるが、対策が遅れている実態が浮き彫りになった。 最大震度7の激震に2度見舞われた熊本地震の際は避難所も損壊し、余震への恐怖から多くの人が公共施設やスーパー、学校の駐車場、公園などでの車中泊を選択。車中泊の場所が広域に分散したため把握が難しく行政の支援が遅れた。車中泊後に体調を崩して死亡し、震災
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