「整理術」と呼ぶ必要さえないくらい当たり前のことですが、部屋に入れたモノは、ひとりでに消えることはありません。入ったきた分だけ、捨てる。モノがあふれ過ぎないように整理するというのは、結局のところそれだけのことなのです。 これが心理的に難しいので、世の中には整理整頓を自己啓発的な文脈で解説したり、心のなかの執着と結びつけてスピリチュアルに言い換える「整理術」も多いのですが、私は科学者ですからそういうものは好みません。 私が頼りにしているのは、絶対に破ることができない、質量保存の法則です。入った分だけ、捨てる。でもそれを少しやりやすくするための目安が小さな一つの箱です。 箱の大きさはそれほど大きなものでないほうが無理をせずにすみますが、小さすぎても、自宅にモノが入ってくる速度に追い付きません。私は宅急便の最低サイズである60サイズほどの箱を利用しています。 あとは毎日、部屋に持ち込んだ不要なモ