高校生の野球といえば、夏の甲子園が最高峰の大会。バレーボールなら、「春高」だろう。2010年まで3月に開催されていた大会が、2011年からは1月に変更された。大会も、全国高等学校バレーボール選抜優勝大会から全日本バレーボール高等学校選手権大会へと変わった。その経緯と影響について、当時、関わった元フジテレビスポーツ局ゼネラルプロデューサーの川口哲生さんにお話を伺った。(文=中西美雁) 1月開催になるまでの春高は、3月に開催されており、2年生までしか出られませんでした。3年生が最後に出られる大会は夏のインターハイ、その後は県の選抜チームが出場する秋の国体でした。高校2年生の春から夏にかけての時期に、選手はものすごく成長します。2年生はまだ発展途上のレベル。3月に春高が開催されていた当時は、負けた有力高のキャプテンは「この悔しさをバネにインターハイで」と発言していました。そのため、中継を見ている