三陸鉄道21年ぶり、上半期黒字 東日本大震災で被災し、4月に全線開通した第三セクター三陸鉄道(宮古市)は22日、宮古市で取締役会を開き、上半期(4~9月)の経常収支が6000万円超の黒字になるとの見通しを明らかにした。上半期に経常黒字となるのは1993年度以来21年ぶり。 同社によると、確定した4~8月経常黒字は5871万円。前年同期は4267万円の赤字で、大幅に改善した。輸送人員は約36万人。前年同期(約23万人)比で57.2%増だった。 観光など定期外客が約25万人と倍増したことが主な要因。震災学習列車などが好調で、団体客が増えた。 一方、被災した駅周辺は人口が減り、定期客は11.8%増にとどまった。震災前との比較でも半減と苦戦し、3月の中期経営計画で震災前に近い83万人を見込んだ通期の乗車人員は今回、75万人に下方修正した。 下半期は例年ツアー客が落ち込み、通期では約1億円の