日本語の科学論文が通常の文章と一番異なっている特徴的なこととして「日本語の文章の中に英語をはじめとした西洋の言語が混在している」ということがあげられます。 欧文が混在しているといっても、文章として入ってくることは余りありません。多くは、人名や物質名、あるいはその略号などのような単語か数語の固まりが入り込んできます。さらに、数字とそれに併せて、量などの単位も極めて多く出現します。これらも言語としては欧文の扱いです。数字の扱いについては様々な考え方があるかもしれませんが、私は余程の例外ではない限り欧文扱いとしています。これは一見どうでもいいことのように思われるかもしれませんが、統一しておかないと半角の数字と全角の数字が入り交じるという結果を生みます。このことについては別の項で詳しく書きます。 この和文と欧文の混在という問題を何故取り上げたかといいますと、日本語の科学論文を版組する場合、この