1966年に製作され、ベネチア国際映画祭金獅子賞などを獲得したジッロ・ポンテコルボ監督の傑作のデジタル・リマスター、オリジナル言語版。54年、仏支配下のアルジェリアで、アリ(ブラヒム・ハギアグ)はFLN(アルジェリア民族解放戦線)の活動に身を投じる。仏軍兵士や警察官の殺害など過激化するFLNに対し精鋭の空挺師団を率いたマチュー中佐(ジャン・マルタン)が派遣された…。 セミ・ドキュメンタリー形式で描かれるアルジェリア市民と仏軍の攻防が実にリアル。圧政に反抗して先鋭化していくアリらのギラギラとした目の輝きや、8万人のアルジェリア市民が参加した群衆シーンの熱狂に圧倒される。彼らを拷問など手段を選ばずに押さえ込もうとするマチュー中佐を演じたマルタンの存在感も良い。 FLN側が一般市民を狙った爆弾テロを仕掛ける描写や、マチュー中佐がナチス・ドイツと戦ったレジスタンスの英雄であることなど、50年後の今
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