世界中の数十の狩猟採集社会のデータを分析したところ、こうした社会の少なくとも79%で、女性が狩猟を行っていた事実が示された。 これまで「男は狩猟、女は採集」という定説が広く定着していたが、これを覆す結果となった。 この研究は、アメリカ、シアトル・パシフィック大学のアビゲイル・アンダーソン氏らが行ったもので『PLOS ONE』(2023/06/28)に論文が掲載された。
この作品はフランスのパリのギャラリーペロタンが販売し、フランスのアートコレクターが12万ドル(約1300万円)で購入。さらに驚くべきことに同様の2作目も同価格で売れた。 この売れ行きに歓喜していたペロタンのオーナーは、同様の3作目はさらに価格をつり上げ、15万ドル(1600万円)で販売すると豪語。現地メディアも大きく報じていた。 Banana Duct Taped To Wall Selling For $120K At Art Basel 形があるものの価値に疑問を呈する作品 作品は見ての通り、壁にダクトテープで固定された本物のバナナで構成されている。 ギャラリーペロタンによると、この作品の意図は、このオブジェクトが世界をどう移動するのかを鑑賞者に考えさせることだという。 ブースの壁に貼られていようと、ニューヨークポストの表紙に飾られていようと、彼の作品は、形があるものの価値について疑問
「ベンタブラック」と使用権をめぐる争いの末に生まれた超黒塗料が更に黒くなって世界の一般市場に進出予定! 記事の本文にスキップ 数年前にイギリスで誕生した「ベンタブラック」は、可視光の99%以上を吸収し、異次元の黒さを実現した新素材だ。 2017年、その使用権をめぐり現地アーティストの間で争いが勃発。 ベンタブラックを独占するアニッシュ・カプーアと、彼に対抗して多くの人が入手できる類似塗料「BLACK 2.0」を開発したスチュアート・センプルの争いは大きな反響を巻き起こした。 そのセンプルがこのほど「BLACK 3.0」の開発に成功! 従来よりも光吸収率と利便性がアップした超黒塗料が、ついに世界の一般市場に進出するという。 超黒塗料を独占したカプーア けた外れの黒さを発揮するベンタブラックは、およそ5年前にイギリスのナノテクノロジ―企業が開発した新素材だ。 その使用権を独り占めするアニッシュ
上の絵は、ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの『聖母を描く聖ルカ』という15世紀の絵画である。 この絵を良く見て欲しい。絵の中央、中庭を臨む狭間の間からふたりの人物が彼方を見ているのがわかるだろう。ひとりはかすかに驚いたジェスチャーをしている。 というのも、ある人物が彼らの注目を引いたからだ。その人物は福音伝道者のルカでも、聖母マリアでも、ましてや幼子のキリストでもない。立ち止まって高い壁に向かって排尿している、遠くにいる男なのだ。 こんな放尿事件はこれだけではない。実際、尿の川は美術史を脈々と流れている。何世紀もの間、画家や彫刻家たちは、男女問わず放尿シーンを表現してきたのである。 芸術作品における利尿ファンタジー ほとんどは幼い少年の放尿で、学者たちはpuer mingens(子供の排尿)というラテン語をあちこちに現われるこの行為に当てはめた。 現代では、フランスの評論家ジャン=クロー
数千年前のギリシャやローマで、ねじれたミイラのような手を木の棒の先に取りつけ、これを掲げて行進していた人たちがいた。 この手はヘビで装飾され、手首のところに開き戸のついた秘密の仕切りがあるものもあり、謎に包まれているサバジオス崇拝の教団のしるしだという。 ブロンズや銅でできたこの凝った像は、「サバジオスの手」と呼ばれていて、豊穣と植物の神サバジオスの神聖なシンボルだ。 ザバシオス神と信仰 ザバシオスは、ゼウスや酒の神デュオニソスと共に崇められていた神だ。 研究者たちは、この手が大きな意味をもっていたことを示す手がかりを探し続けているが、それがなんであれ、この手の像からはローマ人が外部の宗教に影響されて、独自の異教をつくりあげていったことがわかる。 3世紀のと思われるサバジオスの手 この画像を大きなサイズで見る スイス、アヴェンシュのミュゼロマンドールに所蔵されている、保存状態のいい青銅製の
スチームパンクなんてもんじゃねぇ! 第一次世界大戦中に使用されたドイツ海軍潜水艦「Uボート」の中身が丸わかりな貴重写真(1918年) 記事の本文にスキップ このメカメカしさにクラックラしそう。どんなスペキュレイティブ・フィクションもぶっ飛んでしまうほどのリアルがここにある。 第一次大戦中に、ドイツ海軍の保有していた潜水艦「Uボート」の内部がわかる鮮明写真が公開されていた。1918年に撮影されたものだそうだ。100年以上も前に既にこんなすんごい潜水艦が存在していたことにも胸が詰まる思いだ。 第一次世界大戦中、ドイツは351隻のウンターゼーボート(Uボート、水の下の船の意味)艦隊によって連合軍艦隊に対抗しようとした。 英国による海上封鎖への対抗措置として、ドイツは1915年2月4日にブリテン諸島周辺の海域を交戦地帯と宣言した。 高い機動力を誇る英国の戦艦に対して、Uボートは容易に接近することが
コミック作家、ジョン・アトキンソンがイラストを使って16種のモダンアートの画風を簡単に説明してくれている。なるほどこれはわかりやすい。そして面白い!
2013年、フランス東部アルザス地方の古代の墓から、素人目にはとても奇妙に見えるもの、違和感のあるものが見つかった。西暦400年頃に亡くなったと思われる貴族の頭蓋が出土したのだが、その頭蓋の形状がとても変形していたのだ。 額は平たいのに、後頭部がまるでコーンのように円錐形に盛り上がっている。専門知識のない者が見たら、宇宙人グレイというエイリアンの頭蓋だと思っても無理はないだろう。 だがこれは、頭蓋にわざと力を加えて自然な頭の形を変形させる、人工頭蓋変形の一例なのである。これは珍しいことでもなんでもなく、かつては広い地域で行われていたのだ。 人工頭蓋変形の歴史 人工頭蓋変形は、1900年代始めごろまで行われていた。フランス西部ドゥセーヴルでは、トゥルーズ型変形頭蓋として知られている。頭にバンドー(女性の頭に巻くリボンなど)を巻くことはフランスの小作農の間ではごく普通のことで、不慮の衝撃から守
ネット上では日々大量の写真が公開されている。驚くべき一瞬をとらえた素晴らしい写真は瞬く間に世界中に拡散され話題となるわけだが、フォトショップ全盛の今、意図的に手を加えられた偽物(コラ)である場合も多い。また、写真自体は無修正だが、演出としてそこにまつわるエピソードが改竄されることもある。 あまりにも偽物が多く出回るおかげで、疑心暗鬼になった人々は、本物ですらも偽物の判定をしてしまう始末だ。ここではネット上に出回り、長く人々を騙し続けてきたでっち上げの真相を暴いてみよう。 1. ヘリコプターシャーク この画像を大きなサイズで見る 鮫がそこにいるだけで場面には緊張感が走る。だからこそこの画像が作られた。2001年に発表され、その年のナショナル・ジオグラフィック誌の最優秀賞を獲得したという噂も出回ったが、それすらも嘘である。 実際には、アメリカ空軍のためにランス・チェン氏が撮影したゴールデン・ゲ
『共感覚』とは音や文字、数字に色を感じたり、味を感じたりなど、ある刺激に対し、通常の感覚と同時に異なる感覚を生じる特殊な知覚現象のことである。 上の絵は共感覚アーティストとして知られるメリッサ・S・マクラッケンが、ジョンレノンの「イマジン」を聴いたときに見えたビジョンだそうだ。 以下はメリッサ・S・マクラッケンが聴いた音楽を絵にしたものだ。音楽名のタイトル横に、YOUTUBEのリンクを付けておいたので、聴きながら見るとより一層楽しめるかもしれない。 1. レディオヘッド - ラッキー(YOUTUBEで聞く) 2. デヴィッド・ボウイ - Life On Mars? (YOUTUBEで聞く) 3. ジョン・レノン - イマジン(YOUTUBEで聞く) 4. プリンス - Joy In Repetition(YOUTUBEで聞く) 5. ジミ・ヘンドリックス - リトルウィング(YOUTU
脳の疾患がもとで起きた奇妙な現象:生きているのに死んでいる、自分と他人の区別ができないなど5つのケース 記事の本文にスキップ 脳の異常が我々の思考や人格形成に大きな影響を与えるというのは前回記事にした通りだ。ここではさらに、脳の疾患がもとで引き起こされた、5つのケースを見ていくことにしよう。 1.自分自身の顔がわからない この画像を大きなサイズで見る 人間の顔を識別する能力はすばらしい。わたしたちは、いたるところに顔を見つけ出す。これは「シミュラクラ現象」と呼ばれるもので、相手が敵か味方か識別するため、あるいは相手の行動や感情を予測するため、本能的に点線に顔を見いだそうとし、それを覚えるる専用のメカニズムのようなものを持っているのだ ところが、紡錘状回と呼ばれる脳の底部にある組織が卒中などで損傷すると、このメカニズムが失われ、顔の区別がまったくできなくなってしまう。もはや、顔を覚えるのが苦
恐るべき女性の復讐劇。財布を盗まれ身分証明書を不正利用された女性アーティスト、犯人を捜しだしストーキング、その写真で個展を開く(アメリカ) 記事の本文にスキップ 2011年、アメリカ、ニューメキシコ州に住む写真家ジェサミン・ロベルはサンフランシスコで開かれている展示会に来ていた。ロベルはそこで、カードや身分証明書などの入った財布を盗まれてしまう。 その後、ロベルのもとには身に覚えのないカードの請求書や、駐車違反の切符、はてには裁判所への出頭通知さえ届くようになった。警察に被害届をだしても一向に犯人が捕まる様子はない。 そこでロベルは私立探偵を雇い、犯人を突き止めた。 犯人はサンフランシスコ在住のエリン・ハートという女性であることが判明。エリンはロベルになりすまし、クレジットカードの乱用から、度重なる駐車違反や盗みなどロベルの名前で犯罪歴さえ作りあげたのだ。 他人になりすまし、数々の犯罪を繰
自然界には人知を超えた現象があり我々を常に驚かせているのだが、ルーマニアにあるトロヴァント(Trovant)の石もまさにその1つである。 石がまるで細胞分裂を繰り返すかのごとく、成長し分裂していくのだ。 Muzeul Trovantilor din Costesti [HD] Trovants – Romania, living rocks 成長する石、トロヴァントの謎 トロヴァントの石は、固い石の核が中心にあり、その核のまわりには殻のように砂がくっついている。この石は、極めて多孔質の砂の集まりと、炭酸カルシウムを多く含む水によって固められた砂岩の堆積から作られているのだ。 “トロヴァント”(トロヴァンティ)という名前は博物学者のマゴチ氏の「第三紀のオルテニア」という著作物の中で名づけられ紹介された。 ROMANIA-Starting out as pebbles & growing at
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く