野党第一党の民主党にとって、今は来年夏の参議院選での勝利に向け、与党攻撃と野党再編のリーダーシップを取るべきときだ。それなのに、力の無さを露呈する機会が増えている。 民主党と維新の党は12月11日、統一会派結成合意文書を調印した。衆院の会派の名称は「民主・維新・無所属クラブ」。民主党の岡田代表は署名後、「1足す1が3にも4にもなっていく。そういうパワーを発揮して、安倍政権の暴走をしっかりチェックし、対案を出したい」と展望を語った。 しかし、足並みが揃っているわけではない。参院では民主党の59名に対して5名にすぎない維新の党が埋没してしまう懸念を表明したため、統一会派の届け出が遅れる見込み。なかなかスムーズには進まない。 両党の合併へのハードル 両党の合流についても障害がある。国会法109条の2により、比例区選出の議員は選出時以前に成立した別の政党には入れない。そのため、はじかれる議員が出て