(活字化のため削除) - 1931年生まれの医者から、『こころ』は私の愛蔵(愛読?)の本だとか言ってからまれたので、やはり同年の斎藤衛のことを思い出してしまった。渡辺秀樹を私にけしかけた爺さんである。阪大へ行ってほどなく、新任教員として何か研究発表をしろと言われたので、『こころ』がホモ的なところがあるという発表をしたら、この爺さん、漱石研究の現状など何も知らないくせに、さんざんからんできて迷惑だった。 シェイクスピアが専門なのだが、碌に業績がなくて、教授の藤田実とは犬猿の仲で、二人して研究費で同じ本を買うものだから、二人が退官したあとは同じ本が二冊ずつ大量にあった。税金の無駄遣いだ。94年のシェイクスピア学会では特別講演をしたのだが、最近のシェイクスピア研究に文句をつけたのはいいが、時間が足りなくなって、ベルをチンチン鳴らされてうわうわ言っていた。平川先生など規定時間ぴったりに終らせる。学