本日開催された第29回漢字小委員会で、常用漢字表の追加字種案が提案通りに承認された。これは191字を追加し、印刷標準字体を基本とするもの。ただし、「曽、麺、痩」の3字について印刷標準字体ではなく簡易慣用字体で示す。ここまでは前回の提案通り。この回で新しく追加されたのは、しんにょう、食偏について、本表の漢字欄では印刷標準字体を掲げるが、備考欄で簡易な字体を掲げて、あわせて括弧書きで「3部首許容」と明記しているところ。 この日配布された『「追加字種・字体」について基本的な考え方』では、「表の見方」として以下の文言を追加している。 5 漢字欄の*は、3部首(しんにゅう/しめすへん/しょくへん)に関わる字のうち、「辶/𩙿」の字形で通用字体を示したものである。当該の字について、現に印刷文字として「辶/飠」の字形を用いている場合は、「辶/𩙿」の字形に改める必要はない。これを「3部首許容」という。