フローラン・ダバディ氏に聞く、移民選手のアイデンティティ 前編 メスト・エジルのドイツ代表引退騒動に象徴されるように、サッカー界と移民選手の向き合い方がクローズアップされている。ロシアW杯を制したフランス代表も移民問題を抱えながら歩み続けてきたチームだ。しかも近年、フランスに生まれたアフリカ系のトップ選手が祖国の代表チームを選ぶケースも出てきている。ジャーナリストのフローラン・ダバディ氏にフランスの移民社会について話を聞いた。 膨らむ移民とフランス社会の軋轢 ── ダバディさん自身は、ルーツを持つ祖国を選択するフランス出身選手が増えているという傾向は実際に感じますか? 「もちろんケースバイケースですが、アフリカルーツの選手が祖国を選択するというケースは、実際に増えているとは思います。単純にキャリアを優先してということももちろんあるはずです。かといって、それだけに収まらない背景もあるのではな
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