「絶好の機会だ」。20日に日本で開幕するラグビーワールドカップ(W杯)を前に、ビール消費への期待を寄せるのは、英国風パブ「HUB(ハブ)」を運営するハブの太田剛社長。観戦に訪れる外国人ファンはオーストラリアやアイルランドなどビール消費が多いことで知られる国ばかりだ。桁違いの消費が見込まれるため、関係者らはビール不足を招かないよう臨戦態勢で臨む。 ハブは約110の店舗を直営し、2002年に開催されたサッカーW杯日韓大会の際、一部の店舗では立ち飲みでも客が入りきらず、閉店前にビールが売り切れてしまうという事態を経験した。太田社長は今大会は当時のにぎわいを凌駕(りょうが)し、単月の売り上げが通常と比べて少なくとも5割増加すると予想する。 大会の組織委員会によると、15年にイングランドで開催された前大会ではスタジアムと近隣の野外ファンゾーンで190万リットルのビールが消費された。350ミリリットル