一本の電話が鳴った。 「すいません〇〇銀行ですがー」 なにやら投資信託というものの勧誘らしい 投資信託・・?単語には聞き覚えがあるが何のことかはわからない。 パチンコやスロットで生計を立てるようになってからもう数年が過ぎた。 その数年間、銀行から出金したのは車を買った時くらいで 後は全て月の始めにその前の月の利益をまとめて入金しにいくことでしか銀行を使うことは無かった。 だけどまだ歳も20そこそこの若造が毎月決まって数十万を入金していることがどうやら銀行側の営業の目に止まったらしい。 とりあえずその場は適当に流して電話を切ったのだが 内心はその初めての銀行側からの電話に自分は興奮を覚えていた。 世間的には無職の若造に銀行側から営業の電話がきたのだ。 投資信託という言葉も合わせて何か急に大人の世界の話に入り込んだ気がした。 「とりあえず調べにいこうーー」 そう思い駅の近くの本屋に行き、今まで
![全ての始まり。|tesuta_003|note](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/68e755b22468a83b735c717cad7d3ae6d7c41c3b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fd2l930y2yx77uc.cloudfront.net%2Fproduction%2Fsocial_images%2F4cc98eb9ee3b5e4caf417010144b1029dd6fc410.jpg)