ここ数年、インドネシア、特にジャカルタ周辺ではコーヒーが熱いのです。 インドネシア各地から集められた豆、独自の焙煎、こだわりの抽出法、を謳う、 いわゆるサードウェーブ系のコーヒーショップがあちこちに。 そして、最近ではカジュアルなアイスコーヒー店が人気です。 かつては、良質な豆は全て輸出され、国内に流通するのは下位グレードの豆だとも言われましたが、 現在は国内でもよい豆が出回るようになっているようです。 が。 今回お話するのは、そういう「カフェ」で「おしゃれ」なコーヒーではなく、 道ばたの茶店でおじさんたちがお喋りしながらちびちびと飲んでいるような、昔ながらのコーヒー。 ガラスのコップに入れられた、底にカスが残るような沈殿コーヒー(とわたしは呼んでいます)です。 バリなどへ旅行に来た際、コーヒーをくいっと飲んだら口の中にカスがわーっと入ってしまって、 慌ててぺっぺと吐き出した、なんて経験を