ラスベガスのCESは、さながらE-Readerのデビューイベントだった。これにタブレット(スレート)を含めれば、デジタルコンテンツを表示する“メディアビューワ”の時代の本格的な幕開けと言える。米国、欧州、台湾、中国、韓国と、この新市場に参加する国も多彩なら、大企業から小規模なスタートアップまで、企業も多彩だ。しかし、日本の影は薄い。テレビの時代が終わったことを認められないからだ。 なぜいま、メディアビューワなのか 今年のCESは、ebooks TechZoneを設けたが、このゾーンには20社が出展している。市場の参入への敷居が非常に低いことは、上述した傾向を見てもわかる。それにしても、ビューワに求められる機能はすべてPCやスマートフォンで実現されており、何一つ新しいものではない。アップルのiPod/iPhoneが何も新しい機能をもたらさなかったのと共通している。だから、機能に注目している限