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ブックマーク / www.nippon.com (22)

  • 『セクシー田中さん』ドラマの原作改変、悲劇の背景を考える

    1月29日、漫画家の芦原妃名子(あしはら・ひなこ)さんの訃報が伝えられた。自身の漫画が原作の日テレビ系ドラマ『セクシー田中さん』を巡って、同局側の内容改変への不信感から終盤の脚を自ら執筆する異例の事態になった経緯を公表した直後のことだった。ネット上ではドラマ関係者への批判の声が高まり、日テレや原作を出版した小学館はそれぞれ事実関係を調査中だ。クリエイターが作品を守るために行動を取らざるを得なかった悲劇の背景には、どのような問題があるのか。 芦原さんは日テレに「必ず漫画に忠実に」と要請 日テレビ系列で2023年10~12月にドラマ化された漫画『セクシー田中さん』の原作者、芦原妃名子さん(50)が1月29日、栃木県日光市内で亡くなっているのが発見された。報道によると、自宅からは遺書が見つかっており、警察は自死とみて調べを進めているという。 芦原さんはドラマ化を許可する際、原作の版元で著作

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    kaos2009
    kaos2009 2024/02/26
  • 【書評】抗日戦争を“広角”で記録:加藤千洋著『沙飛――〈中国のキャパ〉と呼ばれた戦場写真の先駆者』

    日中戦争(1937~45年)で、中国初の戦場カメラマンとなった「沙飛(さひ)」は戦後、数奇な運命をたどった。生誕110年に上梓された書は、悲劇の写真家の「評伝」である。戦争が彼を含め日中双方の人たちの人生をどう変えたかも描く。 『ちょっとピンぼけ』著者と同世代 戦場カメラマンとして世界的に有名になったロバート・キャパ(1913-54年)はハンガリーのブダペスト生まれ。著書『ちょっとピンぼけ』で知られる彼の名はアンドレ・フリードマンである。 「中国のキャパ」の異名をとる沙飛は1912年5月5日、中国の広東省広州で生まれた。名は姓が「司徒(ストゥ)」、名が「傳(ジョアㇴ)」である。沙飛(中国語読みでは「シャフェイ」)はキャパと同様、ペンネームだ。 沙飛は中国の報道写真家の草分け的存在である。「抗日救国」という目標のために、カメラをいわば武器に戦った。多くの後継カメラマンを育て、当時多かっ

    【書評】抗日戦争を“広角”で記録:加藤千洋著『沙飛――〈中国のキャパ〉と呼ばれた戦場写真の先駆者』
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    kaos2009 2022/07/10
  • レゲエ界に革命を起こしたリズム「スレンテン」は日本人女性が生み出した:カシオ開発者・奥田広子さん

    80年代半ば、レゲエ音楽にデジタル革命をもたらし、“モンスター・リディム”と称される「スレンテン」。その誕生の裏側には、カシオ計算機(社:東京都渋谷区)の電子キーボードと新卒の女性開発者の存在があった。スレンテンのルーツ・奥田広子さんが、初めてベールを脱ぐ。 スレンテンのルーツはカシオトーンの音源 ジャマイカのシンガー、ウェイン・スミスの『Under Mi Sleng Teng(アンダ・ミ・スレンテン)』は、レゲエの世界に革命をもたらしたと言われる。友人のノエル・デイヴィーと2人で、カシオの電子キーボードを使って作曲したダンスホール・レゲエだ。1985年に大ヒットすると、デジタル音の心地よく、常習性のあるリズムは、またたく間に世界中に広がっていく。 レゲエでは、ドラムとベースのリズム体を「リディム」や「バージョン」、「オケ」などと呼び、これを繰り返すことで曲に鼓動を生む。同じリディムで複

    レゲエ界に革命を起こしたリズム「スレンテン」は日本人女性が生み出した:カシオ開発者・奥田広子さん
  • 本屋を失った街に三省堂書店が現れた日―北海道の留萌ブックセンター(上)

    人口2万5千人の留萌市から屋が消えたのは2010年12月。それから7カ月後、人口30万人以上でないと出店しないルールを持つ三省堂書店が出店した。それはどうしてだったのか。 4月だというのに、その日は雪がちらついた。地元の人は5月の連休が明けるまではスタッドレスタイヤを外さないという。ゆったりとした坂道を登りつめると、眼前に日海が広がる。北海道の西端にある留萌の海岸からは水平線の下へと沈むまん丸で真っ赤な夕陽を見ることができる。 留萌の坂道 美しい地名はルルモッペ(=潮の静かに入るところ)というアイヌの言葉に由来する。明治期ににしん漁により港町として留萌の地が拓けた。炭鉱業も栄え、1910年には留萌線が開通、続いて1932年には留萌港が竣工した。 昭和の頃、正月ともなると、新年を祝う人たちがこの坂道をぎっしりと埋め尽くしたものですよ。 タクシーの運転手が問わず語りに聞かせてくれた。通り

    本屋を失った街に三省堂書店が現れた日―北海道の留萌ブックセンター(上)
  • Obama Recalls Ex-Japan PM Hatoyama as Pleasant If Awkward

    Obama Recalls Ex-Japan PM Hatoyama as "Pleasant If Awkward" Newsfrom Japan Politics Nov 17, 2020 Washington, Nov. 16 (Jiji Press)--Former U.S. President Barack Obama in his memoir to be released on Tuesday recalled then Japanese Prime Minister Yukio Hatoyama as being "pleasant if awkward" in their first bilateral summit held in November 2009. In his book, Obama said, "A pleasant if awkward fellow,

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    kaos2009 2020/11/18
  • 日本で現金に惚れ直す:キャッシュレス社会の弊害を痛感

    キャッシュレス決済が進んだ中国からやってきた筆者は、現金が主流の日で悪戦苦闘する。失敗を繰り返した末にたどりついた結論とは?チクリと文明を批評したエッセー。 日で暮らした3カ月間で、私の手はお金を数える感覚を思い出した。そば1杯をべるのに1万円札を渡すと、8950円のお釣りがくる。5千円札1枚、千円札3枚、残りは硬貨で500円1枚、100円4枚、50円1枚。私はもらったお釣りを整理して財布に入れる。そして頭の中で、この後、喫茶店でコーヒーを飲んでも、お釣りの硬貨で十分足りるとちょっと計算する。 アリペイが使えない! 日に来たばかりでホテルに住んでいた頃、支払いで困ることがあるとは思ってもいなかった。ある晩ホテルから2キロほど歩き東京タワーの夜景を見に行った。夜遊びに十分足りるだろうと思い、ポケットに3000円ほどの現金を突っ込んだ。帰り道、果物屋の前を通ると、おいしそうなブドウに吸

    日本で現金に惚れ直す:キャッシュレス社会の弊害を痛感
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    kaos2009 2020/01/30
  • 中国のシャープパワーから見る北大教授拘束事件

    北海道大学法学部の岩谷將(のぶ)教授が2カ月以上も中国当局に拘束され、ようやく釈放された事件中国側の説明を聞くと、両国間の価値観の相違が改めて浮き彫りになるとともに、今後の相互交流の先細りが憂慮される。 2カ月以上も拘束、安倍首相が「懸念と憂慮」伝える 2019年9月8日、北海道大学法学部の岩谷將(のぶ)教授が、北京市内のホテルで中国当局に拘束された。教授は、日中戦争史を中心とする中国近現代史の研究者で、台湾や米国、そしてもちろん中国の文書館や図書館に所蔵されている史料を丹念に調べ上げる歴史研究者である。拘束のニュースは10月18日に日のメディアが報道して周知の事実となった。当初、日のメディアでは反スパイ法容疑などとされたが、中国外交部スポークスマンは国内法違反とだけ述べていた。 このことが内外に知られると、日の諸学会、研究組織などが相次いで意見表明や抗議を発した。新しい日中関係を

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    kaos2009 2019/11/21
  • ガンダム生誕40周年:世代を超えて語り継がれる古典アニメとは

    1979年のテレビ放送開始から40年を迎えた『機動戦士ガンダム』。ロボットアニメに革命をもたらした記念碑的作品で、その人気は今も衰えることがない。 『機動戦士ガンダム』の放送開始40周年に当たる今年は、さまざまな記念イベントが開催中だ。単に作品の生誕を祝うのみならず、日の社会や生活に広く結びついているものが多く、過去のアニバーサリーとは一線を画している。中でも「G-SATELLITE 宇宙へ」というプロジェクトは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と東京大学が連携して2020年の東京五輪・パラリンピックへの応援メッセージを宇宙から送るという点で、ガンダムの示した「宇宙時代のビジョン」を現実にフィードバックしたものとして注目を集めている。そこにはガンダムを糧に未来感覚を養い、成長して実績を上げてきた産学関係者の熱い視線と、40年という歳月の重みが感じられる。 「G-SATELLITE 宇宙へ

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    kaos2009 2019/09/13
  • 「日本は後進国、台湾は先進国」―近代化遺産の「懐旧」的活用術を台湾に学ぶ

    近代化遺産の活用で先行する台湾 私の著書が台湾で刊行されたのを機に、台湾でプロモーション活動を行なった際、あるイベントにゲストで呼ばれた。場所は台北市の「華山文化産業園区(華山1914文創園区、華山クリエイティブパーク)」。連日のように開かれる講座や優れた空間性が評判を呼んでいる独立書店(大手資が入っていない書店)の「青鳥書店」が会場だった。実は青鳥書店で講演するのは3度目なのだか、いつも会場は熱心にメモを取る若者で満杯だ。ここでは講座、コンサート、展示が毎日何件も開催され、青鳥書店のようなユニークな書店やおしゃれなショップ、レストランがそろい、知的刺激を求める人々やデート男女、家族連れでにぎわっている。 青鳥書店で講演する筆者(青島書店提供) 同パークの土地はかつて1914年に建設された日の酒工場だった。戦後も工場は稼働を続けていたが、移転で一時は荒廃していた。そこに大改装の手が入

    「日本は後進国、台湾は先進国」―近代化遺産の「懐旧」的活用術を台湾に学ぶ
  • 日本捕鯨のIWC脱退:その本当の意味

    2018年12月のクリスマス翌日、国際捕鯨委員会(IWC)を脱退した日に、国際社会は驚きを示した。 これまで日は、国連はじめ多国間協議機関を重視する点、自他ともに任じる国だった。自国優先主義に追い風、多国間主義に逆風となる――日の「逆行」は批判を呼んだ。 哺乳類のなかでも知能優秀とされる鯨。商行為として巨大な動物が仕留められる場面を想像し、眉をひそめる向きも少なくない。しかし、日がとった選択に、語られざる真の実態があったのだとしたら…。捕鯨問題を長年追いかけてきた筆者には、IWC脱退は日捕鯨の「終わりの始まり」に見える。 内実は大規模捕鯨の「終わりの始まり」 日はIWCを脱退した。商業捕鯨を再開するという。「脱退」の二文字に、かつての戦間期、国際連盟に対して日が示した行為を連想した日人は少なくなかった。人も知る通り、日を孤立と敗北へ導いた「終わりの始まり」は、当時の外相、

    日本捕鯨のIWC脱退:その本当の意味
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    kaos2009 2019/03/14
    地元食として観光的に需要が安定していくとは思う
  • サバの輸入国から輸出国になった日本 : 小型サバをアフリカに輸出、脂の乗ったノルウェー産を輸入

    Japan Data サバの輸入国から輸出国になった日 : 小型サバをアフリカに輸出、脂の乗ったノルウェー産を輸入 経済・ビジネス 暮らし 2019.02.01 サバ味噌煮、サバ塩焼、締めさば――サバは和の王道材だが、いまや、日がサバ輸出大国となっているのをご存知だろうか。 1999年は輸入量17万トンに対して、輸出量はわずか2000トンだった。2004年頃から輸出量が急激に増加し、06年には17万トンとなり、輸出入量が逆転した。06年の輸出先は中国4万7700トン、韓国2万8500トン、タイ2万3300トンとアジア3カ国が全体の6割を占めた。 ここ数年、輸出先として存在感が増しているのがアフリカ諸国だ。18年は輸出量24万8700トンのうち、ナイジェリアが5万500トン、エジプト4万5700トン、ガーナ2万5700トンなど5割以上をアフリカ諸国が占めた。アフリカでは保存としてサ

    サバの輸入国から輸出国になった日本 : 小型サバをアフリカに輸出、脂の乗ったノルウェー産を輸入
    kaos2009
    kaos2009 2019/02/03
    [かつてアフリカは欧州からサバを輸入していたが、ノルウェーなど欧州諸国は資源管理のため大型のサバのみを漁獲するようになり価格が上昇、アフリカ諸国にとっては割高になってしまった。それに代わって、日本が、
  • シティポップがなぜ世界中でブレイクしているのか?

    都会的なイメージを前面に押し出した「シティポップ」は、洋楽に多大な影響を受け、日で独自に進化した音楽だ。1980年代に流行したが、なぜか今、海外で評価が高まっているという。誕生から現在の動きまで追いながら、その謎を解き明かす。 シュガー・ベイブやユーミンを源流として70年代に誕生 洗練されたおしゃれなサウンド、洋楽を意識したあか抜けたメロディー、都会に生きる大人の恋を描いた歌詞。シティポップと呼ばれる日のポップ・ミュージックが、現在の音楽シーンにおいて一つの大きな潮流となっている。その人気は日音楽シーンにとどまらず、海外にも広がりつつある。世界中の音楽マニアが日のシティポップのレコードを求め、ミュージシャンやDJたちがお気に入りの曲に挙げることも増えてきた。なぜこのような現象が起きているのかを考えてみたい。 シティポップと呼ばれる音楽の誕生には諸説あるが、一般的にはシュガー・ベイ

    シティポップがなぜ世界中でブレイクしているのか?
  • 金融政策への依存に警鐘:前日銀総裁・白川方明氏インタビュー

    2008年~13年の激動の時代に日銀総裁を務めた白川方明氏が、退任後初の著書「中央銀行 セントラルバンカーが経験した39年」(東洋経済新報社)を上梓した。日銀が果たすべき役割とは何なのか、総裁としてどんな思いで政策運営に当たっていたのかインタビューで聞いた。 白川 方明 SHIRAKAWA Masaaki 青山学院大学国際政治経済学部特別招聘教授。東京大学経済学部卒。72年日銀行入行。企画局企画課長、大分支店長、審議役を経て、2002~06年日銀理事。理事退任後、京都大学公共政策大学院教授。08年3月日銀副総裁、同年4月~13年3月日銀総裁。11~13年国際決済銀行理事会副議長。13年9月青学大国際政治経済学部特任教授を経て、18年9月より現職。 円高の悲鳴一色は日の悲劇——著書では現職の時にコメントしにくかった金融政策と為替レートの関係を詳述している。為替レートの日経済への影響をど

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    kaos2009 2018/11/28
  • 中高年化する就職氷河期世代の厳しい現実

    1990年代後半から2000年代前半の深刻な不況期に社会に出た「就職氷河期世代」が、40歳前後の“働き盛り”に差し掛かった。この世代は、今も賃金、処遇ともに不遇なまま。このまま中高年化する前に、総合的な対策に向けた議論が早急に必要だ。 正社員になる機会は新卒時:日特有の雇用システム 春、東京の地下鉄に乗っていると、季節の風物詩とでもいえるような光景を目にする。真新しいスーツを着て、真剣にスマートフォンや何かの資料を見つめている若者たちの姿だ。 それは3月に学校を一斉に卒業し、4月から会社で働き始めた入社一年目の若者だったりもする。だが、もっと初々しいのは、来年の入社を目指して就職活動に懸命に取り組んでいる現役の大学生たちである。 彼らが来ているスーツを日では「リクルート・スーツ」という。色やデザインに目立った自己主張はない。自分が扱いやすい人間であるのを会社に証明するかのようである。

    中高年化する就職氷河期世代の厳しい現実
  • 日本人女優を起用した避妊具の台湾広告に私が違和感を抱いた理由

    近所のスーパーで買い物をしていたとき、レジ近くで気になるものを見て思わず立ち止まった。英国発で、世界的シェアを持つ「デュレックス(Durex)」の男性用避妊具が棚に並べられ、その上には近年台湾で活躍している日人女優の大久保麻梨子氏が、肩を出した白いドレスを着てほほ笑みながら男性用避妊具の箱を片手に、「物の感触で解いてあげる」というようなキャッチコピーが添えられていた。 大久保氏は元々、日のグラビアアイドルとしてデビューしたが、現在は台湾で活躍する女優で、2017年初旬に台湾人男性と国際結婚した。筆者も同じく台湾人男性と国際結婚したので大久保氏の活躍をいつもうれしく見ていたし、今も応援している。それだけに、今回この広告を見て感じた違和感を整理したいと思う。 台湾人にとっての重層的な意味合いを持つ「日女性」台湾における「日女性」は、重層的な意味合いを持った存在である。 第一に、かつて

    日本人女優を起用した避妊具の台湾広告に私が違和感を抱いた理由
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    kaos2009 2018/02/05
    “ 台湾人にとっての重層的な意味合いを持つ「日本女性」” アダルトビデオAVの影響
  • 尖閣国有化から5年:漁船衝突事件を振り返って

    2012年の尖閣諸島国有化と、中国で起きた大規模な反日行動から9月で丸5年。その中国では2期目の習近平政権が始動したが、日中関係はいまだに定期的な首脳協議の場がないなど停滞している。nippon.comは、2010年の尖閣での中国漁船衝突事件の際の官房長官、仙谷由人氏にインタビューし、当時の両国の対応などについて聞いた。 仙谷 由人 SENGOKU Yoshito 元内閣官房長官、弁護士。1946年徳島市生まれ。東京大学法学部在学中に司法試験に合格し、中退して司法修習生に。弁護士として活動後、1990年に衆議院議員に初当選(社会党)。2014年まで衆院議員を6期務め、09年からの民主党政権では国家戦略担当相、内閣官房長官(10年6月~11年1月)、法相などを務めた。 慣習・慣例を重視する中国川島  民主党が政権に就いた2009年は、東アジアの国際関係にとって興味深い時期と重なった。リーマン

    尖閣国有化から5年:漁船衝突事件を振り返って
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    kaos2009 2017/11/16
    「海保が中国漁船の違法操業なりで中国人を逮捕した場合、逮捕後の対処のことまできちんと決めていたかというと、それはそうではなかった。裁判リテラシー、司法リテラシーが役所にも、そして政治家にもなかった
  • 『BRUTUS』台湾特集表紙問題:台湾人が不満を感じた理由 | nippon.com

    7月15日に発売された日の雑誌、『BRUTUS(ブルータス)』台湾特集号の「表紙」が台湾メディア上で「炎上」と言っていいほど大きな話題になった。 この騒動の前提として、『BRUTUS』はすでに流行に敏感な台湾の人たちから格別な支持を受けていたことがある。台湾の書店やカフェ、クリエイターの手元には必ずと言っていいほど置いてあるこの雑誌は、若い世代の台湾カルチャー、つまり日や米国・欧州の文化を吸収しながら「台湾文化とは何か」を考えつつけん引してきた世代にとって、なくてはならない雑誌で、だからこそこれだけ注目が集まったと言えよう。 「街の表情」を巡り賛否両論表紙は台南の有名な美街である「国華街(グオホアジエ)」の路上写真。 これまでの日の雑誌の台湾特集では、あくまでも主役は「べ物」や「街の雑踏の中にいる人物」だったが、今回の主役は「街の表情」そのものである。 台湾で論争の発端となった意

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    kaos2009 2017/08/26
    [台湾では地方の人が台北を「天龍国」(アニメ『ワンピース』がベースになっている)と皮肉って呼ぶほど台北とそれ以外の地方との格差が激しいが、「首都台北VS地方」の対立軸が論争をさらに激しいものにした。
  • 日本の科学研究—地盤沈下は止められるのか

    「日の科学研究は過去10年で失速」と報じた英科学誌「ネイチャー」の3月の特集は、若手研究者たちの厳しい現状を浮き彫りにした。先端科学研究に携わる筆者が、大学の研究体制の構造的問題を指摘する。 減少をたどる日発科学論文日の科学にとって憂うべきレポートが、最近、英科学誌「ネイチャー」(3月23日号) に掲載された。過去10年間に日の科学は失速し、他国に遅れをとっている、という内容である。わが国のニュースではそろって「衝撃的」と報道されていたが、当事者、特に大学で研究に従事している人たちにとっては、日頃からの懸念が裏付けされたにすぎない。 「Nature Index 2017 Japan」と題されたそのレポートの骨子は、複数のデータベースに基づいて日からの論文発表の経年変化を他国と比較したものだ。また、なぜそのような状況に至ってしまったのかについて考察している。その内容を簡単に紹介しな

    日本の科学研究—地盤沈下は止められるのか
  • 竹鶴リタ物語

    今から96年前、英スコットランドの小さな町に住む医師の娘が、日の留学生と出会い恋に落ちた。異国の地に嫁ぎ、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝を生涯支えたリタの足跡を現地でたどった。 スコットランド・グラスゴー近くの町でケータリング業を営むハリー・ホーガンは、自分の大伯母が日に住んでいることを若いころから知っていた。しかし、ドラマチックともいえる彼女の生涯に興味を持つようになったのは、ずいぶん後になってからのことだった。 “ニッカ”創業者を40年支えた英婦人 1931年に里帰りした際のリタ(左から2人目)。右端はリタの母親 ハリーの事務所のテーブルの上には何枚もの写真が広げられている。日の書籍や雑誌、ビデオ、それに漫画もある。どれもが大伯母をしのばせる品々だ。彼女は竹鶴リタ(1896-1961)。ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝と結婚し、ニッカが日屈指のウイスキーメーカーに成長す

    竹鶴リタ物語
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    kaos2009 2014/09/29
  • 嘘——朝日新聞「従軍慰安婦」報道の軌跡

    朝日新聞は2014年8月5日、これまでの「従軍慰安婦」関連報道の検証を公表。32年前の吉田清治証言をはじめ、多くの事実関係の誤りを認めた。しかし、そこで浮き彫りになったのは、「従軍慰安婦」の実態ではなく、日韓国という特殊な戦後を歩んだ両国の相関する歪んだ言論空間だった。 朝日新聞の検証にもかかわらず変わらぬ事実 最初に確認しておかなければならないことがある。昭和の戦争において、アジア全域で日と日軍が関与した「従軍慰安婦」は現実に存在したということである。しかも、戦地においては軍の暴力を背景にして現地の女性を強制的に慰安婦にした例が複数あったことは、まぎれもない事実なのである。この点、ほかの戦争において軍隊が占領地で行った暴行と何も変りはない。 ただそれは、あくまで「戦地」においてである。「従軍慰安婦」システム自体は、当時、日で公認されていた管理売春組織を日軍の占領地にもっていっ

    嘘——朝日新聞「従軍慰安婦」報道の軌跡
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    kaos2009 2014/09/17
    間宮淳 年表