内閣府の食品安全委員会はこのほど、生態系や人への影響の可能性が指摘されているネオニコチノイド系農薬の一種、イミダクロプリドについて、新たな「評価書(案)」をまとめた。評価書は特定の農薬の規制を強化すべきかどうか政府が判断するための根拠となる。評価書の結論を見る限り規制強化は見送られる可能性が高く、欧州連合(EU)や米国内で進む規制強化の動きとは一線を画すことになりそうだ。 ニコチンと似た構造ネオニコチノイド系農薬(以下ネオニコ系農薬)は、昆虫の体内に存在する神経伝達物質、アセチルコリンの正常な働きを阻害し、異常興奮を引き起こして死に至らしめる殺虫剤。タバコのニコチンに化学構造が似ていることからこの名が付いた。アセチルコリンは人の体内にも存在する。 比較的安全な農薬との触れ込みで1990年代以降、急速に普及したが、ほぼ同時期に世界各地でミツバチの大量失踪の報告が相次ぎ、ネオニコ系農薬との関連

