■「不読者が15%も増えた!」という解釈は妥当なのか文化庁の「国語に関する世論調査」では5年に1回、読書調査をしています。今回は前回よりも「一ヶ月に読む本の冊数」に関して「読まない」と答えた人の割合が約15%増えたことが「衝撃」などと新聞で報じられましたが、本当に衝撃なのでしょうか。 そもそも「15%増えた」という解釈は妥当なのか。 「令和元年度以前の調査結果は面接聴取法によるもの。令和5年度調査(郵送法)とは調査方法が異なるため、参考値として示している」とわざわざ報告書の中で断っています。 それなのに平成30年度と単純比較して「読まない人が増えている!」と騒ぐ。 これはあまりスジの良い数字の読み方ではないと思います。 たとえば面接で「どのくらい読みますか」と直接聞かれたら見栄を張って若干多めに答えてしまう人もいるかもしれないですし、紙で書いて送る場合には面倒くさいから1番前にある「読まな