壱「ひな壇芸人」 これね、番組を“家”に例えるとね、例えば放送作家の人たちが“建築士の先生”で、司会者が“大工の棟梁さん”だとするじゃない。でも、良い家を建てるときに、必ずあの、左官屋さんがいたり、水回りをやったり、ガスの配管をしたり、そういうサブの仕事の人がいるわけじゃないですか。その仕事がひな壇芸人であるっていうことを、視聴者は気がつかないんですよ。その、ね、大工さんしか見てないから。それが、実は凄いスペシャリスト的技術を持っているっていうことを、その手の内を全部喋ってるんですよ。自分の工事費まで全部をあそこに。(宮迫「実際はタブーなんですけどね」)そう、タブー……でも、この芸能界っていう適者生存のこのサバイバルゲームをやっているわけじゃない。それで司会者になる人っていうのは、芸人の中で1パーセントしかいないわけ。こっち(司会)の冠を持って、回すほうは。だから、大多数の芸人は、こちらの