日経コンピュータ 2011年4月28日号で「IT主導の業務改革、再び」という特集を書いた。システム部門の最も重要な役割を、「開発・運用」から「業務改革や事業企画」へと変えるべきときが来た、という趣旨の記事である。 「再び」とタイトルに付けたのは、日経コンピュータでは、システム部門が事業改革などを推進する役割を担うべきと過去に何回か主張してきたためだ。例えば、1999年1月4日号の特集「“情報化の担い手たち”の近未来」では、今後のシステム部門が果たすべき役割についてこう書いた。 経営の視点と、物事を論理的に分析・整理するシステム・エンジニアリングの技法を併せ持った情報技術者を養成する。彼らがユーザー企業の業務やデータを分析し、ビジネス・プロセスの改革について適切な提言を出す。そして改革プロジェクトの進展をしっかり管理する。 ただ、ここ最近の日経コンピュータでは、「システム部門が業務改革を主導