肉料理専門のレストランなどで知られる「肉の万世(まんせい)」秋葉原本店(東京都千代田区)が3月31日に完全に閉店し、33年の歴史に幕を閉じる。JR中央線脇にそびえるレンガ風の10階建ての建物は「肉ビル」と呼ばれ、秋葉原のシンボルにもなっていた。来月の閉店を前に、同店しか扱っていない名物のパーコー麺などを食べようと、多くのファンが行列を作り、別れを惜しんでいる。 洋食、カツサンド…電車見ながら食事も肉ビルは平成3年、万世の完全な自社ビルとして建設された。肉料理専門の洋食店や焼き肉店、名物のカツサンドの工場などが入居。3階のフロアからは、今でも中央線の電車が目の前を通り過ぎる迫力ある風景を見ながら、特製デミグラスソースがかかったハンバーグなどの食事を楽しむことができる。同社は新型コロナウイルス禍などで客足不足に悩む時期があり、令和3年に肉ビルを売却。現在は新たなオーナーに賃料を払ったうえで、1