多くの人が感染するウイルスが、重病を引き起こすことを知ってほしい−−。「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」のため昨年10月に38歳で急逝した人気声優の松来未祐(まつき・みゆ)さん=広島県呉市出身=をしのび、声優仲間や友人が11日、東京都内でチャリティーイベントを開く。病気の周知を図り、収益をCAEBVの研究のため寄付する。 CAEBVはまれな病気で医師の間でも認知度が低く、体のさまざまな場所で炎症が起こって個人によって症状が違うため、診断が遅れがちだ。松来さんが体調を崩したのは2013年。高熱とリンパ節の腫れで複数の医療機関を受診したが、診断はいつも「異常なし」だった。15年6月になってCAEBVと診断され入院し、9月に一時退院したがその後容体が悪化して10月末に亡くなった。
法務省は1日、民法の成人年齢を現行の20歳から18歳に引き下げるための改正案を来年の通常国会に提出する方針を固めた。改正法が成立した場合、施行までに3年間の周知期間を想定しており、早ければ2020年にも成人年齢が18歳になる。1876(明治9)年の「太政官布告」で満20歳になった成人の定義が変わる。 若年者の年齢条項がある200程度の法律に影響する。条文に「成年」の文言を含む法律はそのままでは適用対象が自動的に18歳に引き下げられることになるため、それぞれの所管省庁が引き下げの妥当性を議論する。例えば未成年者の馬券購入を禁じる競馬法については、農林水産省が馬券購入解禁を20歳以上から18歳以上に引き下げるかどうか検討することになる。未成年者飲酒禁止法、未成年者喫煙禁止法、少年法など適用対象を…
第88回選抜高校野球大会に初出場で準々決勝まで勝ち進んだ滋賀学園の選手らに対して、滋賀県の吉田清一県議(68)=自民党=が今月16日に県庁で開かれた激励会後に、学校の送迎バスの止め方を大声で非難し、「おまえらなんか1回戦負けしろ」と発言していたことが関係者への取材で分かった。バスは県教委が指定した場所に止めていた。学校関係者は「選手を動揺させる行為で残念」と述べ、吉田県議は「負けろとか言ったことについては何も言えない」と話している。 激励会は、県教委が開催。選手や監督らが県庁正面玄関に並び、三日月大造知事らが励ましの言葉を述べて送り出した。吉田県議は出席していなかった。
復旧に向けての作業が続く九州新幹線の車両=熊本市西区で2016年4月18日午後3時32分、本社ヘリから矢頭智剛撮影 壁の落下が80カ所にも 14日の地震で熊本市の熊本駅近くで回送列車(6両編成)が脱線し、全線が運休している九州新幹線について、早期復旧が絶望的であることが国土交通省への取材で分かった。JR九州は14日の地震後、「ゴールデンウイークまでには迷惑がかからないようにしたい」と説明していたが、被害が予想以上に大きかったとみられる。 国交省によると、防音壁の落下が新たに約30カ所見つかり、これまでの判明分を加え計約80カ所に及ぶことが18日、分かった。さらにレールが複数箇所で変形し、レールを枕木に固定する金属製の装置が損傷していることも判明。損傷は一定の距離に及んでおり、回送列車が脱線して停止するまでの間、装置を壊しながら進んだとみられる。
西日本鉄道は22日、福岡市中心部のバス高速輸送システム(BRT)で導入を目指す連結バスの試験走行を始めた。連結バスは通常の路線バス車両2台をつなげるようにした外観で、長さは18メートルある。定員は約130人と、通常の2倍近くに増えるため、輸送力の強化につながると期待されている。 連結バスは、西鉄や福岡市が6月からの導…
北海道新幹線開業に伴うJR北海道のダイヤ改正で、八つの無人駅が25日の営業を最後に廃止になる。消える駅では、別れを惜しんで駅舎を写真や映像で記録したり、備え付けのノートに思い出をつづったりする地元住民やファンらの姿が目立つ。【本間浩昭、遠藤修平】 ◇映像で記録 廃止されるのは、根室線花咲(根室市)▽石北線金華(北見市)▽同下白滝(遠軽町)▽同旧白滝(同)▽同上白滝(同)▽石勝線十三里(夕張市)▽同東追分(安平町)▽函館線鷲ノ巣(八雲町)−−の8駅。 花咲駅では、根室市の会社員、鈴木一雄さん(43)が、同駅廃止検討が表面化した昨年9月から毎朝、午前6時4分に同駅に停車する釧路行きの始発列車をビデオカメラで撮影し、映像を自身のブログに掲載している。
中部圏と首都圏をつなぐ新東名高速道路の西側起点、豊田東(愛知県豊田市)と浜松いなさ(浜松市)両ジャンクション(JCT)間(約55キロ)が、13日午後3時に開通する。御殿場JCT(静岡県御殿場市)までの約200キロで東名高速道路と並行する「ダブルネットワーク」が実現し、渋滞解消や防災向上、企業進出への期待が高まっている。【吉富裕倫】 東名と新東名を運営する中日本高速道路は、新東名の豊田東−御殿場JCT間の所要時間を約2時間と試算。東名のみの時と比べ約1時間短縮される。カーブと勾配が緩やかになり、交通の分散によって混雑の緩和が見込まれるからだ。
病気はなぜ見つからなかったのか。昨年10月に38歳で亡くなった人気声優、松来未祐(まつき・みゆ、本名・松木美愛子=みえこ)さんの両親が、娘の命を奪った「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」の周知と難病指定を願い、伏せていた病名の公表に踏み切った。EBウイルスは日本人の成人の9割以上が保有しているとされるが、発症はまれ。医師の間でもあまり知られておらず、松来さんは通院を繰り返しても感染判明まで1年以上かかった。公表は松来さんの遺志でもあった。 広島県内に住む父の松木孝之さん(69)と母智子さん(68)によると、松来さんが最初に体調不良を訴えたのは2013年ごろ。夜中になると39度台の高熱に苦しんだ。昨年正月の帰省時には、首のリンパ節が腫れ上がり疲労を訴えた。東京都内の複数の病院を受診し、がんの検査も受けたが、診断はいつも「異常なし」だったという。
函館から青森に向かう特急「白鳥」。デザインは各特急で変更されている=北斗市で2016年1月21日午前11時51分、遠藤修平撮影 クリーム色の車体に窓枠の赤いデザインが特徴だった特急車両「485系」が3月、定期列車としての運行を終了する。同月26日の北海道新幹線開業に伴い、最後の定期列車となっていた特急「白鳥」(新青森−函館)が廃止されるためだ。485系は旧国鉄時代の1968年に登場。鉄道ファンは「半世紀にわたって日本各地を走った名車だった」と名残を惜しむ。 485系は、電流の周波数が異なる東日本、西日本両地域を直通運転できる初めての車両だった。68年には上野−仙台間の「ひばり」と上野−山形間の「やまばと」などで運行。約1400車両が製造され、大阪−青森間の「白鳥」や岡山−博多間の「つばめ」など全国各地で使用された。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く