大相撲名古屋場所に向けて浴衣姿で名古屋入りする力士たち=名古屋市のJR名古屋駅で2023年6月25日午後3時17分(代表撮影) 大相撲の地方場所の開催を告げる風物詩「相撲列車」が、その歴史を終えた。力士や部屋の関係者ら数百人が同じ列車で移動し、びん付け油の香りを漂わせながら新幹線で移動する光景はファンに親しまれてきたが、春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)では手配されなかった。今後は相撲部屋ごとに移動することになる。 年3回ある地方場所では、それぞれ初日の2週間前の日曜日に力士らが移動してきた。かつては団体臨時列車を貸し切りにしていたが、昭和の終わりごろからは新幹線で移動してきた。
群馬テレビの取締役会が22日開かれ、武井和夫社長の解職決議が賛成多数で承認された。同日付で中川伸一郎専務兼報道局長が社長に昇格した。群馬県内唯一の地方テレビ局で、労働組合によると、武井氏は「ニュースなんか一つも流さなくていい」と発言し、有料の契約を結ばない自治体を取材しないよう求めるなど、過度な経費削減や頻繁な人事異動を繰り返したとされ、筆頭株主の県も問題視。労使対立が異例のトップ解職に発展した。 関係者によると、22日の取締役会では、解職決議の理由について「(経費削減のため番組制作の外注をやめる)業務の内製化が性急で強引」などと説明があった。武井氏は退席し、県や県議会などの取締役から反対意見はなかったという。武井氏は群馬銀行出身で、2014年6月に就任していた。
フィリピンの格安航空会社(LCC)「セブ・パシフィック」の航空機=福岡市博多区で2023年9月5日午後7時59分、平川義之撮影(記事と写真は直接関係ありません) マニラ発のフィリピン格安航空会社(LCC)「セブ・パシフィック航空」の航空機が4日、目的地の福岡空港に着陸できずにUターンしていたことが国土交通省などへの取材で判明した。約60キロ離れた北九州空港にダイバート(代替着陸)したが、乗客を降ろすことはできず、その後、福岡空港の「門限」の午後10時を過ぎたため、マニラに引き返した。乗客はマニラを離陸してから約11時間、機内に缶詰め状態となった。 国交省福岡空港事務所などによると、航空機は4日午後4時25分ごろ、乗客125人を乗せてマニラの空港を離陸。同8時前後に福岡空港に着陸しようと試みたが、断念し「ゴーアラウンド(着陸やり直し)」をした。福岡空港の上空が混み合っており、再び着陸態勢に入
神奈川県大和市と綾瀬市を長期間にわたって隔てている「東西の壁」が撤去される見通しとなった。壁というのは、隣り合った大和市の「大和ゆとりの森」と綾瀬市の「綾瀬スポーツ公園」の境付近にあるフェンス。遠目には一つの公園に見えるが、大和市側が前市長時代にわざわざ設置した。利用者からは不便との声が上がっており、綾瀬市側も歓迎の姿勢を見せる。 両公園は、米海軍厚木基地の南にある。大和ゆとりの森は2007年開園。広さ17・7ヘクタールで、芝生グラウンド、遊具施設、テニスコートなどがある。綾瀬スポーツ公園は11年に開園し、15年に整備が完了。13・6ヘクタールで野球場、ソフトボール場、テニスコートなどを備える。
コロナ前の2016年6月、「きかんしゃトーマス号」への乗車を待つ観光客であふれる大井川鉄道=静岡県島田市の新金谷駅で2016年6月11日午前10時25分、古川幸奈撮影 静岡県中部を南北に走り「きかんしゃトーマス号」の運行で人気の大井川鉄道(大鉄)は2022年9月の台風15号被害で、大井川本線(39・5キロ)の半分以上の区間で運休が続く。赤字に悩むローカル線を自力だけで復旧するのは困難で「地域の足と観光の目玉を守ってほしい」と社長と労働組合委員長がそろって国土交通省に陳情。地域の苦境を乗り越えようと「異例の労使協調」で臨んだ。 昨年9月23、24日の記録的大雨で、本線と井川線(25・5キロ)は計46カ所で線路への土砂流入や倒木の被害に遭った。復旧工事を進めて井川線は同10月に、本線のうち金谷(島田市)―家山(同)間(17・1キロ)は同12月に運行を再開した。
雪が降る中、ジャンパーなどを着ずに学生服姿で歩く生徒。この日の最低気温は氷点下2度だった=鹿児島市で2023年1月24日午後4時39分、宗岡敬介撮影 「コートなどの着用は認めない」――。列島を強い寒波が襲う中、一部の学校の校則で生徒の防寒着に制限を設けていることが、毎日新聞の情報公開請求で判明した。「ブラック校則」と呼ばれる学校での理不尽なルールは各地で社会問題化している。なぜ、防寒着はだめなのか。学校側に尋ねると、意外な答えが返ってきた。 「寒いっす。他の生徒でコートを着て学校に行ったら、先生から指導を受けているのを見たこともある」。1月中旬、寒空の中を詰め襟の学ラン姿で歩いていた鹿児島市立の高校に通う3年生の男子生徒(17)が打ち明けた。この生徒は登下校時にコートなどは身に着けず、学生服の中にセーターや高機能な肌着をまとって寒さをしのいでいるという。 鹿児島市教委に2022年度の市立高
スマートフォンでサイトやアプリを開くと、性的な描写のある漫画や容姿のコンプレックスをあおる化粧品などのインターネット広告が目に飛び込んでくることがある。民間の自主規制機関・日本広告審査機構(JARO)には「気持ち悪い」「不快だ」といった苦情が相次いでおり、大手IT企業でも不適切な広告の配信を制限する動きが出ている。こうしたネット広告が消えない事情を探った。 育児ブログに裸の男女 2歳の長男と暮らす東京都内の女性(31)は2022年11月中旬、2カ月前に開設したばかりの自身のブログをスマホで見て驚いた。子育ての話題が中心で、長男が走ったりジャンプしたりできるようになった成長の喜びをつづってきた。そんな内容の投稿と一緒に視界に入ってきたのは、裸の男女が描かれた漫画の広告だった。 感想などを書き込むためのコメント欄には、読者から「子育てのブログなのに、なぜ性的な広告を出すのか」という指摘があった
こたつ付近から立ち上る火柱に、高齢男性は気付いていなかった。男性を急いで避難させたのは、火災現場に居合わせた一人の警察官だった。住宅はあっという間に全焼。間一髪だった。ただ、この2022年5月の救出劇は偶然ではなかった。遠藤剛・前和歌山県警本部長は8月の離任記者会見で、たたえた。「愚直に任務を実行し、人命を救助できた」。この警察官が担っていた任務とは――。 男性が住むのは、人口2500人弱の同県古座川(こざがわ)町だ。1956年、「昭和の合併」で1町4村が合併して誕生した。2005年、「平成の大合併」で新・田辺市が誕生するまで、県内で最も面積の大きい自治体だった。町では一時、現在の串本町との合併が模索されたが、「町の財産を町民のために使いたい」などとして、最終的には単独町制の道を選んだ。
宅配サービス大手「ウーバーイーツジャパン」(東京都港区)が2021年に始めた新しい報酬体系を巡り、公正取引委員会が独占禁止法違反(優越的地位の乱用)の疑いがあるとして任意で同社を調べ、8月下旬に異例の申し入れをしていたことが関係者への取材で判明した。公取委は新しい報酬体系は独禁法に抵触しないと結論づけたとみられるが、配達員側への聞き取りなどを経ずに新たな報酬体系を導入していたとして「手続きの透明性の確保」を求めた。 新しい報酬体系は21年3月に京都市と福岡市で始まり、同5月から全国に広がった。旧体系は地域ごとに異なる基本料金があり、東京の場合は宅配1件につき、店舗からの商品の受け取り(265円)▽顧客への引き渡し(125円)▽運搬の距離(1キロ60円)――の合計が基準となる。
静岡県熱海市で2021年7月に起きた大規模土石流を巡り、崩落した盛り土があった土地の前所有者が、崩れずに残った土砂を撤去するよう求めた県の措置命令を拒否したことが5日、関係者への取材で明らかになった。土石流の再発を防ぐため県が前所有者に代わって土砂を強制的に取り除く行政代執行に踏み切ることが確実となった。 措置命令を受けていたのは、神奈川県小田原市の不動産管理会社「新幹線ビルディング」(清算、天野二三男元代表取締役)。県は22年7月に施行された盛り土を規制する新条例に基づき、8月1日付で措置命令を出して法人名と代表者名を公表した。天野氏側は、県から要請された同15日までの撤去計画書の提出や、9月5日までの撤去作業の着手に応じなかった。
LGBTQやアロマンティック・アセクシュアルなどセクシュアルマイノリティーへの理解は、社会で十分には進んでいない。記者は「少し立ち止まって、相手の可能性を想像してほしい」と願う=京都市中京区で2022年8月24日、山崎一輝撮影 「お前、いつになったら彼女できるんだよ」。飲み会の席で、そんな軽口をたたいた。男性同士で酒を飲みながら話せば、一度は耳にするような言葉。何てことのない一言が、相手を傷つけていることに気付かなかった。 当時、私(記者)は大学4年生。同級生で、恋人のいなかった聡太さん(仮名・24歳)に冗談のつもりで言った。実直な彼は友人たちから好かれていたが、恋人がいないことをよく「イジられて」いた。そのたびに、彼も笑ってやり過ごしていた。 「俺、恋人とか興味持てないねん」。どこか申し訳なさそうに明かしてくれたのは、かなり後になってからだった。
旦過(たんが)市場一帯(北九州市小倉北区)を再び襲った大規模火災から17日で1週間。焼け跡に残った大量のがれきは撤去のめどが立っておらず、南北に貫くメインストリート「アーケード通り」は一部区間で通行止めが続き、全面的な営業再開には今後1カ月はかかる見通しだ。4月の大規模火災から立ち直りかけた矢先に起きた災禍は「北九州の台所」復活に向け、難題を突き付けている。 「店は全焼状態だが、近づこうにもがれきがあって危険。復旧に向けて一歩進むため、前回のように(がれき撤去に)力を貸してもらいたいが、寄付で2度も迷惑をかけるのは心が痛い」。市場に店を構えていた「お食事処 あらまき」の荒巻松美(まつみ)さん(54)はため息をもらした。4月の火災では辛くも難を逃れていたが、10日夜の火災で店は大きな被害を受けた。
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