新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、大量の在庫を抱える企業が増えている。イベントの中止や外出自粛の動きが強まったあおりを受け、ソフトクリームや肉、カニなどの商品が行き場を失っている。札幌商工会議所は在庫情報を公開し、購入を呼びかけるなど支援に乗り出した。 【写真】札幌商工会議所のHPに設けられた「緊急在庫処分SOS!」の専用ページ 「緊急在庫処分SOS!」。10日、札幌商工会議所のホームページにこんなタイトルの専用ページが立ち上がった。北海道内で週末の外出自粛が要請された2月末以降、多くの人が集まるイベントが相次ぎ中止となったほか、飲食や観光業では客足が急減。これらの業種向けの商品を抱える企業と消費者らを仲介し、少しでも売り上げの回復につなげてもらう狙いだ。 札幌市などでソフトクリーム店を運営するミルクハウス(札幌市中央区)もその一つ。首都圏の百貨店の物産展への出店が急きょ取りやめになり