知らないうちに、自分の個人情報が明かされているかもしれない。なんとも不気味で恐ろしいことだが、ネット交流サービス(SNS)の投稿内容から、発信者の情報を特定する行為が忍び寄っている。どのような投稿が危ういのか。身を守るにはどうすればいいのか。サイバー犯罪に詳しい専門家は「常に見られているという意識で投稿しなければいけない」と口をそろえる。 「卒業証書、停電、リュックにぶらさげたIC定期券……。何気ない投稿のつもりでも、こうした画像から生活エリアなどを特定される恐れがあります」 そう解説するのはITサービス大手「SCSK」(東京都江東区)のエンジニア、亀田勇歩さん(36)。2016年から仲間たちと、エンジニアとしての情報収集技術を高めるためのイベントを開いてきた。公開情報を読み解く「オシント(OSINT)」(open-source intelligenceの略)の一環として、画像の撮影場所を