3万4000円を割り込んだ日経平均株価と1ドル144円台の為替相場を示す電光掲示板=東京都中央区で2024年8月5日午前10時15分、新宮巳美撮影 週明けの東京株式市場は、売りが売りを呼ぶ「パニック状態」(市場関係者)となった。過去最大の暴落はどのように引き起こされたのか。個人投資家にも動揺が広がる中、上昇のきっかけはつかめるのだろうか。 株価暴落で、特に動揺が大きいのが個人投資家だ。昨年来の日経平均株価の上昇や、今年の新NISA(少額投資非課税制度)開始を受けて投資を始めた初心者も増えている。個人投資家に人気のネット証券大手は、顧客の不安を和らげるための対応を急ぐ。 楽天証券は、個人投資家向けの自社メディア「トウシル」を通じ、株価の大幅下落に関する情報発信を先週から強化している。2023年に同社で証券口座を開設した顧客の約8割が投資初心者だといい、今年から導入された新NISAをきっかけに