昨年、松本人志と組んだAmazonプライム・ビデオの『ドキュメンタル』で、約11年ぶりに総合演出を務めた小松純也さん。この4月26日に配信が開始されたシーズン2でも演出を手がけたが、松本人志との縁は90年代を代表するバラエティ番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』に遡る。松本人志の天才性とは一体何か、ダウンタウンが起こしたお笑いの革命とは何だったのか。伝説のテレビ演出家に話を聞いた。 ダウンタウンの「真面目さ」が『ごっつええ感じ』の現場を作った ――小松さんとダウンタウンが出会った『夢で逢えたら』の後、『ごっつええ感じ』が始まるわけですが、最初に受けたダウンタウンの「厳しいけど、優しかった」という印象は変わりましたか? 小松 『夢で逢えたら』が終わって、『ごっつええ感じ』になってというプロセスの中でいうと、彼らが世間に対して戦いを仕掛けていく状況の間近にいた実感は大きいです。松本さんも浜田(