近年、日本においてスタートアップへの注目度は年々高まっている。スタートアップ史を振り返ると、分水嶺となる重要なムーブメントがいくつか挙げられるが、その一つにおいて必ず語られるのは「ビットバレー」であろう。その中心的役割を果たしたネットエイジの当事者である現・富士山マガジン代表取締役の西野伸一郎氏とグロービス・キャピタル・パートナーズのパートナーであり日本ベンチャーキャピタル協会会長を務める仮屋薗聡一による対談をお届けする。ビットバレーの勃興から約20年を経て、今再びベンチャーがコミュニティを生み、真のエコシステムとなるためには何が必要なのか?若手起業家にとっても重要な示唆が得られるはずだ。 前編では、「MBAベンチャー研究会」、「ビターバレー宣言」、「ビットな奴らの(アトムな)飲み会」などの重要なコミュニティやイベントにネットエイジの源流を辿りながら、ビットバレーへと結実するそのプロセスを