鶴ヶ城を築いた武将 蒲生氏郷の茶道の功績やその歴史を紹介する企画展が会津若松市で開かれています。 蒲生氏郷は安土桃山時代に会津地方を治め、鶴ヶ城を築城するなど、いまの会津の礎を築いた武将として知られる一方、すぐれた茶人としても知られています。 この企画展は会津の茶道を発展させた氏郷の功績などを紹介しようと県立博物館が開き、茶器など20点あまりが展示されています。 このうち、千利休の養子だった千少庵の肖像画は、17世紀ごろ、江戸時代に描かれたとされています。 千少庵は豊臣秀吉に利休が切腹を命じられたあと氏郷を頼って一時、会津に滞在していたとされ、氏郷の尽力で京都に戻って利休の茶の湯を継いだことから、いまに続く茶道と氏郷の関わりがうかがえる貴重な資料となっています。 また、会津本郷焼の「灰釉茶碗 銘 会津川」は茶碗の手前側を示す「前押」と呼ばれる指型の模様が特徴です。 学芸員の渡邉歩さんは「茶