◇てんかん発作交通死傷事故 横浜市鶴見区で今年3月に発生した「てんかん発作」による交通死傷事故で、自動車運転過失致死傷罪に問われた川崎市の男性会社員(45)の初公判が15日、横浜地裁(木口信之裁判長)であった。発作を抑える薬の服用について、被告は「そこまで(厳しく)医者から言われていない」と無罪を主張した。次回公判(12月2日)で主治医が証言する。 起訴状によると、被告は医師から抗けいれん薬を処方通り服用するよう厳しく指導されていたにもかかわらず、処方通りに服用せずに08年3月9日午前、トラックを運転。横浜市鶴見区の路上で発作を起こし、歩道の2人をはね、中学2年の伊藤拓也君(当時14歳)を死亡させ、1人に全治1年のけがを負わせた。 検察側は、被告が事故前夜と当日朝に薬を服用せず、事故直後の薬の血中濃度が低かったと指摘。自宅から薬が大量に見つかり、免許更新時に既往歴を申告していなかったことを