「首都高 歩行者立入禁止!」―――東京の高速道路の出入り口にある文字情報板に、最近、こんな文句が光る。高速道路に入り込む歩行者は増えているのだろうか? 首都高速道路株式会社(首都高)と警視庁高速道路交通警察隊によると、首都高管内の立ち入り件数は、2008年度は180件だったのが、2011年度は247件と4年間で約1.4倍も増加した。247件の内訳は、間違って入った誤進入(48件)、認知症の人が徘徊(はいかい)(30件)、泥酔(26件)、表示や道路の構造に不慣れな外国人(10件)、その他133件。 高速道路上の監視カメラや首都高速道路社の管制室への通報などにより、高速道路上を歩いている人がいるとわかると、首都高は警察に通報し、警察が保護に向かう。保護したところ、「ヒッチハイクをしようと思った。下の道路では方角がわからなかったので、高速道路の下り車線で車をつかまえようとした」「車の中で、同乗者