Tweet 東日本大震災で被災した美術作品のレスキュー作業が、県内外の関係機関の連携により進められている。 雄大な自然などを描き、陸前高田市の広田中校舎で展示されていた畠山三郎さん、畠山孝一さん、菊池満さん、菅野ミヤ子さんの作品計4点。津波被害を受けて旧生出小校舎に搬入され、薫蒸作業まで進められていた。 旧生出小校舎に15日、花巻市東和町の萬鉄五郎記念美術館学芸員の平沢広さんらが訪れ、県教委の担当者らの立ち会いの下、4作品を丁寧にこん包し搬出。同美術館を経由し三重県立美術館に運ばれ、専門家によって修復作業が行われる。 陸前高田市立博物館の被災美術作品などは盛岡市内の施設で応急処置され、保管作業も完了。県内外の後方支援も含め、作業には全国美術館会議スタッフら延べ700人以上が参加した。 【写真=被災美術作品のこん包作業を進める関係者=旧生出小校舎】