関西国際空港発グアム行きのデルタ航空機が9日、太平洋上でエンジントラブルを起こし、硫黄島(東京都小笠原村)にある海上自衛隊硫黄島航空基地に緊急着陸していたことが10日、国土交通省への取材で分かった。乗客乗員171人にけがはなかった。同基地に民間機が着陸するのは極めてまれという。 国交省によると、デルタ航空294便(ボーイング757―200型機)は9日午前10時15分ごろ関空を離陸。高度約1万メートルを飛行中の午後0時25分ごろ、硫黄島の南南東約450キロで左エンジンに不具合が起き、約30分後に最も近い同基地に着陸した。