2027年のリニア中央新幹線開業に向けた再開発で、名古屋鉄道は乗り換えの複雑さを解消するため、名鉄名古屋駅を南東方向に広げる方針を固めた。さらにリニア開通後、中部国際空港(愛知県常滑市)を利用する首都圏からの乗客増が予想され、空港行きの特急列車などが発着するホームや線路の新設も検討する。22年度に着工する。 現在の名鉄名古屋駅は、名鉄百貨店本館の地下などに位置している。再開発で隣接する近鉄パッセや、三井不動産が所有する大手町建物名古屋駅前ビルなどを一体的なビルに建て替えるため、名鉄以外の土地の地下にも駅の空間を大きく広げることができる。 名鉄はホームを増やすことなどで国土交通省から要望が強い中部空港へのアクセス向上を目指す。名鉄名駅の北側には、「ターミナルスクエア(乗り換え広場)」が整備される計画だが、「まだ具体的な姿が見えず乗客の動線を描けない」(名鉄関係者)ため、ホームの増設方法や