観光資源としても知られる黒部ダム(富山県立山町)まで、関西電力が保有する物資輸送用のトンネル内をトロッコ列車やケーブルカーなどで結ぶ「黒部ルート」が、新たに一般開放されることになった。富山県と関西電力が10月17日に協定を締結した。安全対策などの工事を経て、2024年6月から最大で年間1万人の観光客を受け入れる計画だ。 インフラツーリズムの先駆けとも言える黒部ダム。アーチ式のコンクリートダムで、堤高186m、堤頂長492m。1963年に完成した(写真:関西電力) これまで、黒部ダムに向かう観光ルートは「立山黒部アルペンルート」だけだった。新たな観光ルートの開放で、県が進める立山黒部の「世界ブランド化」を後押しする。 黒部ルートは、黒部峡谷鉄道の欅平駅(富山県黒部市)と黒部ダムを結ぶ延長約18kmの輸送路だ。1939年に貫通した「高熱隧道(ずいどう)」と呼ばれるトンネルを含め、ほぼ全線が地下
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