岳南電車「自力での存続困難」 富士市に補助金継続要望 富士市の岳南電車は24日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う利用人員の減少などの影響を受ける中、岳南鉄道線の存続に向けて、市に2023年度以降未定になっている公的支援の継続を求める要望書を提出した。 要望書を手渡す石井社長(中央)=富士市役所 市役所を訪れた石井謙一社長が小長井義正市長に要望書を手渡した。石井社長は20年度の利用人員は62万人とコロナ前の3割減だった現状を説明し、「利用人員や収入が減少する一方で、老朽化施設の修繕や法定検査など運行に必要な経費削減は難しい。公的支援なくしては存続できない」と窮状を訴えた。 小長井市長は「がくてつ機関車ひろばなど積極的な取り組みを評価している。公的支援の効果や必要性を市議会とも協議して最終判断したい」と述べた。 市は04年度から、同社に補助金の交付を開始。15年度からは年間6200万円