戦国ヤクザ絵巻。 私が生まれ育った町には、ヤクザがいた。 いや、まぁそりゃどこの町にもヤクザはいるだろうけど、ともかく私の実家の近所にはヤクザがいた。 その事に気付いたのは、まだ少し後になるのだが。 ともかく、ヤクザがいる、という事は、ヤクザ候補生も沢山いる、ということだったのか、ガラが悪いと評判だった私の母校には、ビーバップハイスクールの登場人物をコピペした様なご面相の子供がうじゃうじゃ居た。 気に入らない事があると、机を足で蹴り倒したり、壁を殴りつけたり、三白眼で睨みつけたり、巻き舌で怒鳴りあげてくる彼らが、私は大嫌いだった。 シャレっ気を出して、ちょっと制服の第一ボタンを外しただけで、「おめぇ生意気なんじゃ」と言いがかりをつけてくる、彼らのガールフレンドも大嫌いだった。 暴力で、他人を支配しようとする彼らが、とにかく怖くて、大嫌いだった。 でも、ある時彼らが身を寄せ合って「〇〇(仲間