ワープロソフト「一太郎」などを販売するジャストシステム(徳島市)は三日、計測機器大手のキーエンス(大阪市)と資本・業務提携すると発表した。ジャスト社はキーエンスを引受先とする第三者割当増資を行い、約四十五億円を調達。運転資金やマーケティング費、債務の返済資金に充てる。キーエンスはジャスト社の発行済み株式の43・96%を保有する筆頭株主になる。 増資は二十日に実施。現時点の発行済み株式総数の78%に相当する新株二千八百二十三万四千三百株を一株百六十円で発行する。ジャスト社はキーエンスの持ち分適用会社となり、創業者で現在筆頭株主の浮川和宣社長は第二位株主となる。提携後、キーエンスから取締役三人と監査役一人が派遣されるが、浮川社長ら現経営陣は続投する。 両社によると、ジャスト社のソフトウエア技術開発力を評価したキーエンスが提携を打診。資金繰りが悪化し、財務基盤強化が急務だったジャスト社が