ひそひそと聞いたのには理由があります。「昼休みにビールなんて、飲んだことがないよ!」という生活者が増えているからです(図1)。博報堂生活総合研究所が隔年で実施している「生活定点」調査で、「昼休みにビールを飲むことは非常識だと思う」という回答は、1996年からずっと上昇していて、今年はついに9割を超えました。これは“思う”だけでなく実際の行動にも表れています。「昼休みにビールを飲んだことがある」という生活者は、この10年間下降を続け、ついに6.5%に落ち込んだのです。 業界にもよりますが、かつては会社の昼休みにビールを飲むという風景はそう珍しいことではなかったように思います。それも今は昔。この数年、日本人の労働意識は、ものすごく真面目な方向に向かっているようです。読者のみなさんの中で、昼休みにビールを飲んだことのある方は、ご注意下さい。調査結果によれば、あなたはかなりの少数派のようですから。