【ウィーン=佐藤昌宏】国際原子力機関(IAEA)は19日、福島第一原発の事故にからむ食品のサンプル調査で、福島県内の牛乳と茨城県内のホウレンソウから食品衛生法の暫定規制値を超える放射性ヨウ素などの放射性物質が検出されたことについて、「日本の厚生労働省は福島県産の全ての食料品の販売停止を命じた」との誤った情報を発表した。 IAEAの勇み足とみられ、天野之弥事務局長が日本を訪問して正確な情報の提供を求めたIAEAに情報収集の混乱があることを示している。海外の通信社やテレビの中には発表を速報したところも多い。