この世は陰と陽で出来ている 東洋には古来より『陰陽説』という思想があります どこの地域のどの民族が言い出したのかさえ定かでない非常に古い思想です 冬の寒さがあるから春の暖かさを感じることができ、夏の暑さを感じたから秋の涼しさを感じることができます 暗いがあるから明るいがある 重いがあるから軽いがある 広いがあるから狭いがある 大きいがあるから小さいがある そして陰と陽でこの世は出来ているとも言えます 陰陽説は全ての事象はそれだけが単独で存在するのではなく「陰」と「陽」という相反する形で存在し、それぞれが消長をくりかえすという思想です 光と影 天と地 善と悪 吉と凶 動と静 男と女 昼と夜 雨季と乾季 など数えきれないほどあります 辛い思いをしたからこそ、いつもは当たり前と思っていた日常に幸福を感じたりします 『辛』に一つ加えれば『幸』となるように、「辛い」があるからこそ「幸せ」があります
