現段階においてCANは車載ネットワークの事実上の標準といえる。だからこそ、その特長と基礎をしっかり押えておきたい 関連記事:次世代の車載ネットワーク「CAN FD」とは ――今回から、ベクター・ジャパン トレーニング部の増田浩史氏を筆者に迎え、連載「車載ネットワーク“CANの仕組み”教えます」の本編がスタートする。本編では、車載ネットワークで標準的に使用されている「CAN(Controller Area Network)」について、さらに詳しく解説していく予定だ。 前回の解説のとおり、車載ネットワークの適用範囲は幅広く、パワートレイン系、ボディ系、快適装備系など実にさまざまな用途に使用されているが、「安全性」「信頼性」「コスト」「外的要因への耐性」「開発工数」など多くの要求を満たさなければならない。こうした要求に対して、これまでいろいろな通信方式が考案され、実際に使用されてきたが、本連載の
![CANプロトコルを理解するための基礎知識](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ee95786e11f8977492a3c527421b023f55dffa6d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fmn%2Farticles%2F0806%2F16%2Fay_can01_01.gif)