NHK大河ドラマ「青天を衝け」が好調である。主人公は渋沢栄一。3年後には新1万円札の肖像画となることが決まっている。御年98歳になるその孫娘が、祖父の思い出を語った。 【写真4枚】純子さんが「似てない」と言う「渋沢栄一」と「吉沢亮」 *** 「ドラマ、毎回見ています。事実に沿いながら上手に進めておられ感心します。何より、役者の皆さんが素晴らしい方ばかり……」 と、鮫島純子(すみこ)さん。渋沢の四男・正雄の次女に当たる。齢98だが、背筋は伸び、かくしゃくたるもの。昭和6年(1931)に没した渋沢は、令和の日本では歴史上の人物だが、その生身の姿を語れる唯一の人物だ。 「晩年、祖父は、王子の飛鳥山に住んでいました」 と鮫島さんが続ける。 「私は歩いて6分のところで生まれ育ちましたので、物心ついた頃から、祖父の家に遊びに伺うのが通例でした。祖父の屋敷は広くてかくれんぼや鬼ごっこにもってこい。同じ年