自殺(自死)について考える「全国自死遺族フォーラム」が10日、仙台市青葉区であった。県内外から約70人が参加。いじめやパワハラで家族を亡くした県内の自死遺族2人が登壇し、今も抱える悲しみを口にした。 【写真】笑い声で消されたクリスマスの物語 メモ残し、命絶った中3 はじめに登壇した男性は2018年11月、仙台市泉区の自宅で妻(当時46)と小学2年の長女(当時8)を亡くした。その年の5月ごろから、長女がいじめを受けていると学校や市教委に相談していたという。 男性は、加害者側との協議の場を求めていたにもかかわらず、「学校はさじを投げた」と当時の対応を批判。長女はその後、「しにたい」と親に書いたという。 2人は無理心中とみられる。男性は時折声を詰まらせつつ、「もう2人は帰ってきません。せめてこのような悲しい出来事が繰り返されないことを切に願います」と訴えた。 主催した全国自死遺族連絡会の代表理事