東京・亀戸に設置されている「自転車専用道」。「対面通行」のため、自転車同士がすれ違う際にハンドルやサドルの接触、緊急避難の逃げ道を防いでしまうという危険性が専門家から指摘されている 交通手段としての自転車への依存度が高まる中、警察庁は「自転車は車道」の原則を徹底させるという。しかし、日本の道路は「走りにくい」と、自転車通勤族らの間で評判が悪い。道路交通法が複雑で「例外だらけ」という批判や、自転車を法律の「枠外」にとらえる国民性を指摘する声もある。自転車の秩序はなぜ乱れ、一貫しないのか?(日出間和貴) 概念の違い 「自転車は車道の左側を走る」。日本ではこのルールが徹底されず、歩道上をデタラメに疾走する通勤・通学の光景が日常的に見られる。 「ルールを厳格に守るドイツ社会では、自転車もオートバイと変わらない二輪車として認識されており、自転車に乗る人も法律や規則に従うのは当然だと考えられている。ヨ