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ブックマーク / totb.hatenablog.com (18)

  • カズオ・イシグロは男女平等の敵 - Think outside the box

    カズオ・イシグロによると、質の高い作品の執筆を可能にしたのは、家庭内分業だったということです。 Kazuo Ishiguro writes for the Guardian: how I wrote The Remains of the Day in four weeks http://t.co/ldprFwFLf2 — The Guardian (@guardian) 2014年12月7日 Lorna, despite her own busy schedule, would for this period do my share of the cooking and housework. In this way, so we hoped, I’d not only complete more work quantitively, but reach a mental state in

    カズオ・イシグロは男女平等の敵 - Think outside the box
  • 上野千鶴子の「平和に衰退」への否認と怒り(と受容) - Think outside the box

    上野千鶴子の「みんな平等に、緩やかに貧しくなっていけばいい*1」が批判されているようですが、批判者は 泣いてもわめいても子どもは増えません。 一億人維持とか、国内総生産(GDP)六百兆円とかの妄想は捨てて、現実に向き合う。 という現実に向き合えず、未だ「死の受容のプロセス」の否認か怒りの段階にあるようです。*2 死ぬ瞬間 - Wikipedia 国立社会保障・人口問題研究所の人口推計(出生中位・死亡中位)をグラフにすると、日の人口が塩をかけられたナメクジのように縮んでいくことが分かります。 20~64歳人口は2015年から2045年の30年間で約30%減少します(年率-1.1%)。生産性と労働参加率を高めてもGDPは微増がやっとで、成長を実感することは困難と言わざるを得ません。「女の社会進出」が少子化要因であることにも留意する必要があります。 なので、上野の どう犠牲者を出さずに軟着陸す

    上野千鶴子の「平和に衰退」への否認と怒り(と受容) - Think outside the box
  • 保育士が低給与になる必然 - Think outside the box

    「保育士の給与はなぜ低いのか」についての“識者”の説明です。 「保育園作れよ」に共感の背景聞く 解決の手がかりは?:朝日新聞デジタル https://t.co/DDo0I81P4U — 朝日新聞社会部 (@Asahi_Shakai) 2016年3月9日 保育士の給与はなぜ低いのか。少子化にかかわる保育・教育政策などを研究する日総研の池美香さんに、保育士の処遇や海外の保育所事情を聞きました。 http://t.co/LcMyvNfgk0 — 朝日新聞デジタル編集部 (@asahicom) 2015年10月6日 「厚生労働省などが保育士の賃金を調べていますが、13年の調査では、保育士の賃金は月額20万7400円。これは公立も私立も含めた統計なので、もっと低い人もいます。全産業の月額平均29万5700円を大きく下回ります。幼稚園教員は21万9600円で、小学校教員は33万1600円です。保育

    保育士が低給与になる必然 - Think outside the box
  • 保育所難に関する考察 - Think outside the box

    保育所不足が騒がれているようですが、これも「男も女も同じように働く」という生物学的な“不自然”の必然的帰結です。 動物のオスは子孫に遺伝子を提供することはあっても、常時子供の世話をする父親になることはまれだ。哺乳類では、育児がメスに偏っており、オスが育児に参加するのはオオカミなどの肉動物にほぼ限られている。 ではなぜ、人間の社会は父親を作ったのか? それは人間が頭でっかちで成長の遅い子供をたくさん持つようになったからだ。豊かで安全な熱帯雨林を出て、危険で物の少ない環境に適応するため多産になり、脳を大きくする必要に迫られて身体の成長を遅らせた結果である。母親一人では育児ができなくなり、男が育児に参入するようになった。*1 「サル化」する人間社会 (知のトレッキング叢書) 作者: 山極寿一出版社/メーカー: 集英社インターナショナル発売日: 2014/07/25メディア: 単行(ソフトカ

    保育所難に関する考察 - Think outside the box
    kazutaka_ueyama
    kazutaka_ueyama 2016/03/07
    “経済強者の認識は「育児は自分にはふさわしくない生産性が低い“仕事”」なので、「適正料金」を支払う気にはならないでしょう。”
  • 南アフリカの反移民暴動 - Think outside the box

    曽野綾子の「外国人労働者を受け入れる際には、固まって住めるように居住区を用意した方がよい」という趣旨のコラムには「アパルトヘイト肯定」と非難が殺到しましたが、アパルトヘイト廃止から20年以上が経過した南アフリカでは、黒人による反移民(外国人)暴動が発生しています。*1 www.asahi.com www.aljazeera.com www.bbc.com 「職を奪われる」「犯罪者が多い」などの不満が爆発しているようです。 以前から「ナイジェリア人≒犯罪者」のイメージがあるなど、同じ黒人同士でも融和していたわけではありません。*2 SA, Nigeria – African giants - Sunday Independent Nigerian diplomats often complained about negative reports and xenophobic stereoty

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  • 経団連の少子化対策の政策提言 - Think outside the box

    経済団体連合会の政策提言「人口減少への対応は待ったなし-総人口1億人の維持に向けて-」が酷評されているようです。経団連が目標とする合計特殊出生率(2020年に1.8、2030年に人口置換水準の2.07)が非現実的であることはさておき、経団連・批判者双方の事実認識に問題があります。 経団連:人口減少への対応は待ったなし (2015-04-14) www.asahi.com 経団連の提言では、フランスとスウェーデンが少子化対策で成果を上げた先進諸国とされています。フランス(土)の合計出生率は1993年に1.66まで低下しましたが、その後反転上昇し、2000年代末以降は2.0前後で推移しています。この上昇を「少子化対策の成果」としているわけです。 しかし、この見方に問題があることは、下の記事でイギリスを例に説明済みです。 totb.hatenablog.com 各世代(コーホート)の出生率

    経団連の少子化対策の政策提言 - Think outside the box
  • 「住み分け」は予防的措置 - Think outside the box

    曽野綾子の産経新聞のコラムについて考察してみます。*1 www.huffingtonpost.jp www.sankei.com 曽野綾子氏「私は文章の中でアパルトヘイト政策を日で行うよう提唱してなどいません。生活習慣の違う人間が一緒に住むことは難しい、という個人の経験を書いているだけです」 曽野が「出稼ぎ労働者」のことを定住・日国籍取得をイメージさせる「移民」と書いたことが誤解と混乱を招いているようですが、仮に低賃金・単純労働のために外国から出稼ぎ労働者を有期契約で受け入れるのであれば、特定地域に居住させることは一考に値します。なぜなら、大部分の人間にとって、異なる生活習慣・価値観・文化の他人と同じコミュニティで生活することは強いストレス要因であり、トラブルの原因になるからです。仕事付き合いよりも、同じコミュニティで暮らすことのハードルが高いことは、曽野が「言っている」通りです。 爾

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  • リフレを否定するピケティ - Think outside the box

    2015-02-01 リフレを否定するピケティ 日の日経済新聞に掲載されたインタビューで、ピケティが「日には物価の反転上昇と出生数増加が必要」と指摘する一方、「お札を刷ること(→ブタ積み増)は資産インフレを招きかねない」と否定的な見方を示すことで、「頭が悪い」ことを丸出しにしています。 同様の内容を他メディアにも語っているので、間違いないでしょう。 失われた平等を求めて 経済学者、トマ・ピケティ教授:朝日新聞デジタル 失われた平等を求めて 経済学者、トマ・ピケティ教授:朝日新聞デジタル 円やユーロをどんどん刷って、不動産や株の値をつり上げてバブルをつくる。それはよい方向とは思えません。特定のグループを大もうけさせることにはなっても、それが必ずしもよいグループではないからです。 ピケティが指摘するアベノミクスの弱点 | 最新の週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン ピケティが指摘するアベ

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  • 結婚の二極化 - Think outside the box

    「子供を産み育てながら働くことが難しいことが少子化の原因」と政府を批判する人々が無視し続けているのが、少子化の主因が非婚化であることです。 身も蓋もない表現をすると、結婚とは男女が子孫を残すことを主目的として形成するジョイントベンチャーです。男は子供を産めないので、女に産んでもらう代わりに・住などを提供します。女は「産み育ててやる」代わりに、男から種々の見返りを得ます。鳥など多くの動物がやっていることと同じです。現代社会では、種々の見返り≒稼得能力(経済力)なので、男の稼得能力低下が出生率低下を招くことは何ら不思議ではありません。 Recessions Result in Lower Birth Rates in the Long Run | Woodrow Wilson School of Public and International Affairs … young adults

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  • 麻生財務大臣の「子供を産まないのが問題」発言 - Think outside the box

    麻生財務大臣の「子供を産まないのが問題」発言を問題化しようという動きがあるようです。 麻生財務相「子を産まない方が問題だ」 社会保障費巡り - 選挙:朝日新聞デジタル 麻生財務相:子ども産まない方が問題…社会保障費巡り発言 - 毎日新聞 しかしながら、社会保障制度や経済社会にとって、高齢化よりも少子化がより大きな問題であることは紛れもない事実です。 高齢者が増えても労働力人口が減らなければ、生産性向上で負担増をカバーできますが、少子化が進行すれば、やがて社会全体が立ち行かなくなってしまいます(日消滅)。 麻生発言に反発する人は、「子供を産まないのではなく産めない」「若者の雇用・所得環境を悪化させた(≒産めなくした)政治の責任」と認識しているのかもしれませんが、これは事実誤認です。もちろん、個々にはそのようなケースはあるものの、出生率低下の主因は男女雇用機会均等化に代表される男女の同等化で

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  • 中国の過剰供給力 - Think outside the box

    中国の過剰供給力が世界にデフレを輸出するのではないか、というFTの注目記事です。 中国の物価が下がる時:デフレスパイラルの恐怖:JBpress(日ビジネスプレス) 需要が中国内外で縮小し、多くの産業が慢性的な過剰生産能力に苦しんでいる。特に困っているのは鉄鋼やガラス、セメントといった基的なコモディティー(商品)の業界であり、価格を下げ続けるしかないというケースが多い。 参考に、粗鋼生産量のグラフを示します。中国を除いた主要国は、年間数千万~1億トンの範囲に収まっています。日の粗鋼生産量は年間約1億トン前後を続けています。 ここに中国を加えると、まったく違った印象のグラフになります。 中国一国で、その他の国合計に匹敵しています。毛沢東の大躍進政策の野望が達成されています。 ガラスでもフロートラインが大量に建設されるなど、日の素材メーカー関係者を唖然とさせる供給力増加です。各地方政府が

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  • 消費税の軽減税率が公約に - Think outside the box

    2014-11-20 消費税の軽減税率が公約に 安倍総理大臣が、2017年4月の消費税率10%への引き上げと軽減税率導入を選挙公約にすると報じられています。 与党が軽減税率導入時期で合意、「17年度からの導入目指す」 | Reuters 与党が軽減税率導入時期で合意、「17年度からの導入目指す」 | Reuters 軽減税率については過去記事で取り上げていますが、改めて問題点を列挙すると、 事務作業の煩雑化(経済全体でのコスト増) 軽減税率適用品目の選定が「政治的」になることが避けられない(利権の温床) 低所得者対策として効率でない(他により有効な手段が存在) の三点です。2.は租税特別措置(租特)と同じ問題です。租特に関しては「租特透明化法」が成立するなど、見直しの方向にありますが、その分を消費税の軽減税率で取り戻そうという魂胆でしょうか。 大半の専門家が反対する軽減税率を選挙公約にする

  • 法人税減税&消費税増税と戦前回帰 - Think outside the box

    2014-11-19 法人税減税&消費税増税と戦前回帰 アベノミクス 安倍総理大臣は昨日の記者会見で、消費税増税・法人税減税の方針を改めて示しました。 浜田宏一内閣官房参与がそのロジックを説明しています。 安倍首相のブレーン浜田宏一内閣官房参与に聞く「消費増税と法人税引き下げの行方」 安倍首相のブレーン浜田宏一内閣官房参与に聞く「消費増税と法人税引き下げの行方」 | 長谷川幸洋「ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社]  今回は法人減税が(議論され)国際競争あるいは国際ゲームの中に組み入れられている。法人税を下げるのは産業界、財界のためだけではなくて国民経済のために重要だと思います。 ーーーそこで法人税の話に移りたい。「消費増税と法人減税はセットであるべきだ」というのが先生のお考えなのでしょうか。 浜田:「セットにする」という結果になるかもしれません。 英国が下げようとしているのは、

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  • 「15年間のデフレ不況」の誤解と企業の焼け太り - Think outside the box

    安倍総理大臣が2017年4月に消費税率を10%に必ず引き上げることを公約として衆議院総選挙に臨むことを表明しました。 記者会見では「15年間の暗い混迷のデフレの時代に戻るわけにはいかない」と語っていましたが、これは事実認識として正確とは言えません。日経済全体としては、デフレの時代は「暗い混迷」ではありませんでした。 インフレ率と失業率は逆相関にありますが、2003→08年と2010→14年の失業率低下はデフレ局面で生じています*1。マイルドなデフレなら景気拡大は可能であり、「とにかくインフレにすること≒リフレ政策が日経済への処方箋」ではないことを示唆します。 次のグラフは、完全失業率の上昇局面(1992→2002年)と低下局面(2003→2007年と2010→2014年)の実質GDPのトレンド成長率を示したものです。 ①+0.8%(不況)、②+1.8%(好況)、③+1.6%(好況)とな

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  • 男女分業より格差拡大 - Think outside the box

    10/23の記事では、男女平等イデオロギーを追求したスウェーデン社会の変質と、フェミニズムと新自由主義(ネオリベラリズム)の合体について述べました。*1 フェミニズムのニューウェーブ"neoliberal feminism"(以下、NLF)の勢力拡大に、フェミニズムが乗っ取られた(hi-jack)と危機感を募らせる旧来(主に左派)のフェミニズム研究者もいます。 “Lean in” While Holding up “Half the Sky”: On the Marketing of Neo-Liberal Feminism” … that the hard work and organizing and intellectual contributions of the second wave of the women’s movement have been co-opted and

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  • 日本の家庭はブラック企業? - Think outside the box

    "Politically correct"を装ったヘイト言論が後を絶ちません。 日の家庭は最悪のブラック企業!?女性活躍の推進に不可欠な「ダンナ」対策――大和総研調査部主席研究員 河口真理子|ニュース3面鏡|ダイヤモンド・オンライン 男性の家庭へのコミットレベルの低さは意識だけの問題ではない。総務省の「平成23年社会生活基調査 生活時間に関する結果」によると、子どもがいる共働きの夫の家事関連時間は僅か39分、片働き(夫のみ就業)の夫は46分。夫の労働時間は共働き8時間30分、片働き8時間22分である。 総務省『社会生活基調査』では、人間の活動を三つに分類しています。 1次活動:睡眠事など生理的に必要な活動 2次活動:仕事,家事など社会生活を営む上で義務的な性格の強い活動 3次活動:1次活動,2次活動以外で各人が自由に使える時間における活動 2次活動を仕事等、家事、育児に分けてグ

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  • スウェーデンの男女平等イデオロギーの帰結 - Think outside the box

    スウェーデンは強烈な男女平等主義(あるいはフェミニズム)が支配するイデオロギー国家です。*1 …, a belief in gender equality remains central to Swedish nationalism and this ideology constitutes a key factor in both left- and right-wing governmental discourses and subsequently in narratives of Swedish femininity as well as of masculinity. Feminist influence in Sweden has been strong within the political parties, and ‘the majority of the Swedish

    スウェーデンの男女平等イデオロギーの帰結 - Think outside the box
  • 「高学歴女性という資源」の活用法 - Think outside the box

    昨日の記事↓の補足です。 「日の高学歴女性、3割就労せず」を読み解く - Think outside the box 昨日の報道を見て、「日は遅れた男尊女卑社会」「高学歴の女の就労が増えれば、日社会はもっと活気づく」と考えた人が多いかもしれませんが、その人たちが見落としているのは、高学歴女の3割もの働き口が存在しているのか、ということです。 おそらく、能力に見合う仕事≒民間企業の文系ホワイトカラー職種と想定されているのでしょうが、それらは企業の“リストラ”対象になっています。労働供給が自動的に労働需要を生み出すはずがないので、多人数を労働市場に参入させれば、賃金下落and/or失職者の発生が避けられません(それが財界の狙いかもしれませんが)。 「夫が働き、は専業主婦」の高学歴夫婦では、夫が減収になっても、が働き始めるので世帯収入は維持できますが(あるいは増加)、共働き夫婦や独身者

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