シリーズ・バス終点の旅 青森県南西端 幻の「板貝入口」を目指して プロローグ 〜驫の字を連発したいだけだびょんの巻〜 気軽に「果て」を味わえる場所――バスの終点に行きたい。ということで、いくつかやってきたこのシリーズ。ついに青森県南西端、かなり「果て」感の強い、海岸沿いの秋田県境に挑戦します。 秋田県ギリギリまで行ってくれるのは、深浦町のコミュニティバス。少し調べてみたところ、バスは人口稀薄地帯と言ってもよい県境近くまで行ってくれるらしい。最南西端(変な言い方だけど)には「板貝入口」なるバス停があり、そこから秋田県境までは徒歩10分程度、ここまで行けたら大満足だ。文字通りここは、ほとんど平地がない海っぺりの県境ギリギリにある「板貝」という集落の入口にあたるらしい。せっかく行くなら板貝も探検したい。 ところが、改めて詳しく調べていると、「板貝入口」というバス停の有無がどうもはっきりしない。