私たちが使っている電気をいまどう発電しているか、日本の最近の内訳をご存じですか?分かりやすくスマートフォンを電池切れの状態から100%にフル充電するとして例えてみると、100%のうち、15%が水力や太陽光などの再生可能エネルギー、2%が原子力。そして残りの80%以上が石炭などを燃やす火力発電で賄われている計算になります。この割合を将来どうしていくのかは、国がエネルギー政策として「基本計画」という形でまとめていますが、これから来年にかけて計画の見直しの議論が本格化します。今回はその焦点を解説します。(経済部記者 大川祐一郎) 国の「エネルギー基本計画」は3年に一度見直され、今回の見直しはことし8月から始まっています。 現在の計画がまとまったのは、東日本大震災と福島第一原発の事故から3年後の2014年。原子力を安全性の確保を前提に「重要なベースロード電源」と位置づけるとともに、太陽光など再生可